【米国】加熱すると栄養アップ 冬に野菜を上手に取る方法

寒い季節は生野菜サラダを敬遠してしまいがち――。そこで米消費者情報誌コンシューマー・リポートは冬の到来を前に、加熱調理により栄養素をアップさせる野菜の調理方法を紹介した。同誌は「野菜は低いカロリーで重要な栄養素を供給してくれる。加熱すると栄養素が低下する場合も多いが、常にそうとは限らず、一部の野菜は細胞壁に閉じ込められた栄養分が流れ出し、簡単に吸収できるようになる」と解説している。

コンシューマー・リポートは栄養・味・安全の観点で野菜の加熱調理を考察し、おすすめの野菜をリスト化した。

まずは栄養豊富なホウレンソウ。加熱するとより多くのカルシウムや鉄分を吸収できるようになる。ホウレンソウには栄養分の吸収を阻害するシュウ酸が含まれているが、熱を加えると分解する。沸騰したお湯ですばやく加熱し、冷水に浸すとシュウ酸塩の含有量が平均で40%減少するとの研究があるという。

ニンジンも加熱調理に最適。ある研究では、柔らかくなるまで煮るとカロチノイド濃度が14%上昇したという。おすすめの調理法はまるごと茹でてからスライスして使うこと。貴重な栄養分が水に流れ出ることを防ぐ。フライパンで炒めるのは逆効果で、カロチノイド濃度が13%低下するという。

そのほか、抗酸化物質などの栄養分が増加するアスパラガス、リコピンが増加するトマトも加熱調理におすすめ。アスパラガスはゆでて、鮮やかな緑色に変わるとすぐに取り出すこと。トマトはオーブンでローストすると風味が増すという。

ピーマンの中では、ベータカロチン、ベータクリプトキサンチン、ルテインを含む赤ピーマンを推奨。熱を加えるとビタミンCが減少するが、細胞壁に閉じ込められたカロチノイドが摂取できる。軽くローストするか炒める調理方法がおすすめ。

安全面で加熱したほうがいいのは白いキノコ類(エノキ、マイタケ、ヒラタケなど)。たんぱく質分解酵素など少量の毒素を含まれており、熱を加える必要がある。フライパンでソテーする場合は大量に入れないこと。調理中に大量の水が出るため、うまく仕上がらない。また、ブロッコリーとカリフラワーには膨満感やガスを発生させるラフィノースやセルロースが含まれているので、蒸したり、炒めたりすると良い。

最後にもやし(アルファルファ、豆、緑豆など)は加熱調理が必須。栄養価が高いが、細菌に汚染されている可能性があるという。

関連記事

消費者運動年鑑2023

ニッポン消費者新聞最新号発行しました

新着記事

  1. 電話相談
    大阪弁護士会の消費者保護委員会は4月26日・27日の両日、紅麹サプリ健康被害110番を実施する。小林c
  2. 豪州消費者団体Choice
    住宅ローンや家賃に関する苦情が増加しているのは銀行が苦境に立たされている人を十分支援していないからだc
  3. 鶏肉
    日本政策金融公庫が実施した畜産物の購入に関する消費者動向調査によると、食肉と牛乳について、およそ6割c
  4. コンシューマーリポート
    4月22日のアースデイを前に、米国の消費者団体コンシューマー・リポートは気候変動が消費者の財布に与えc
  5. 警察庁
    警察庁がまとめた生活経済事犯の検挙状況によると、2023年に全国の警察が摘発した特定商取引等事犯は前c

記事カテゴリー

トレンドニュース

  1. 全葬連石井時明会長

    2020-1-22

    登録制度導入も視野に 葬祭業めぐり3省庁が情報交換

    全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連)の石井時明会長は1月21日、同連合会と全日本葬祭業政治連盟の合同c
  2. 全日本葬祭業協同組合連合会

    2020-1-9

    国際葬儀連盟、横浜で6月に世界大会 18年ぶりの日本開催

    今年6月、横浜で世界の葬儀関連事業者が集う世界大会が開催される。主催する「FIAT-IFTA」(国際c
  3. 葬儀事前相談員資格認定試験

    2019-11-20

    葬儀の事前相談員資格認定試験を実施 全葬連

    経済産業大臣認可の「全日本葬祭業協同組合連合会」(全葬連、石井時明会長)は11月18日と19日の両日c
  4. チーズフェスタ2019

    2019-11-12

    チーズフェスタに6千人超、「チー1グランプリ」も決定

    チーズ普及協議会と日本輸入チーズ普及協会は11月10日と11日の両日、東京渋谷区・恵比寿の「エビススc
  5. 全葬連第44回通常総会懇親会

    2019-5-22

    来年の国際葬儀連盟世界大会への準備推進 全葬連

    全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連、石井時明会長)は5月21日、第44回定期総会を都内で開き、来年6c
ページ上部へ戻る