【米国】詐欺と高齢者、驚きの真実 支払う前に相談する傾向強い

米連邦取引委員会(FTC)は10月23日、最新の詐欺レポートを分析した結果、高齢者を巡る驚きの発見があったと報告した。高齢者を狙った手口に対抗するための取り組みにつなげたいとしている。

FTCによると、60歳以上の世代は他の世代(20-59歳)に比べて、支払う前に相談する割合が2倍近くにのぼり、被害に遭ってから相談する割合が圧倒的に少ないことがわかった。

一方で、詐欺の被害金額は若い世代の被害者よりも大きく、特に80歳以上の金額が突出。特定の詐欺手口に脆弱性を示し、技術サポート詐欺、賞品・景品・宝くじ詐欺、家族や友人を装った詐欺(いわゆるオレオレ詐欺)に巻き込まれる可能性が高かった。

ファーストコンタクト(詐欺師からの最初の接触手段)はほぼ電話で、支払い手段としてギフトカードやリロードカードが悪用されるケースが劇的に増加していることもわかった。

FTCは「すべての世代は、支払う前に相談する高齢者の慣行を見習うべきだ」とする一方で、「詐欺に注意」「不審な電話に気をつけて」などといった漠然としたアドバイスはほぼ役に立たないと指摘。実用的なアドバイスと、家族や地域、金融機関、小売り業者などの見守りが必要だと報告した。高齢者が大量のギフトカードを購入している場合、小売店の従業員は警告を発してほしいと呼びかけている。

関連記事

消費者運動年鑑2023

ニッポン消費者新聞最新号発行しました

新着記事

  1. sns
    自社AI製品が未成年者と性的に不適切な会話をすることを容認する事例が報告されたとして、米国44州の司c
  2. 経済産業省
    経済産業省消費者相談室に寄せられた2024年度の相談件数は7020件で、前年度比2.3%減少した。「c
  3. 電話相談
    東京都消費生活総合センターは9月1日と2日、特別相談「多重債務110番」を電話相談と来所で実施する。c
  4. NCL
    米国消費者製品安全委員会(CPSC)は8月20日、テーブルソー(丸鋸盤)やオフロード車両、エアゾールc
  5. 国民生活センター
    代引き配達を利用したネット通販で偽物や粗悪品が届くトラブルが急増しているとして、国民生活センターが注c

記事カテゴリー

トレンドニュース

  1. 全葬連石井時明会長

    2020-1-22

    登録制度導入も視野に 葬祭業めぐり3省庁が情報交換

    全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連)の石井時明会長は1月21日、同連合会と全日本葬祭業政治連盟の合同c
  2. 全日本葬祭業協同組合連合会

    2020-1-9

    国際葬儀連盟、横浜で6月に世界大会 18年ぶりの日本開催

    今年6月、横浜で世界の葬儀関連事業者が集う世界大会が開催される。主催する「FIAT-IFTA」(国際c
  3. 葬儀事前相談員資格認定試験

    2019-11-20

    葬儀の事前相談員資格認定試験を実施 全葬連

    経済産業大臣認可の「全日本葬祭業協同組合連合会」(全葬連、石井時明会長)は11月18日と19日の両日c
  4. チーズフェスタ2019

    2019-11-12

    チーズフェスタに6千人超、「チー1グランプリ」も決定

    チーズ普及協議会と日本輸入チーズ普及協会は11月10日と11日の両日、東京渋谷区・恵比寿の「エビススc
  5. 全葬連第44回通常総会懇親会

    2019-5-22

    来年の国際葬儀連盟世界大会への準備推進 全葬連

    全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連、石井時明会長)は5月21日、第44回定期総会を都内で開き、来年6c
ページ上部へ戻る