【欧州】ビアゴーゴーは攻撃的 「タイマーで購入迫る」

スイスのチケット転売サイト大手「ビアゴーゴー(viagogo)」が攻撃的で誤解を招く手法を駆使して消費者に購入を迫っているなどとして、フランス消費者同盟(UFC)は2月18日、パリ裁判所に苦情を申し立てるとともに、消費者に同サイトの利用を控えるよう呼びかけた。

UFCが問題視するのは同サイトの攻撃的な手法。焦燥感をあおるタイマーを表示したり、「このチケットはもうすぐ売り切れる」「今、あなたの他に21人がこれを見ている」「残りわずか」などのアラートを次々と表示したりして、消費者に購入を迫っているという。こうした手法について「プレッシャーをかけられたユーザーはチケット価格などの重要な情報に注意を払わなくなる」と指摘した。

また、手数料などの追加費用を適正に表示しておらず、決済されるまで消費者が気付かなかった事例や、公式販売サイトの2倍、3倍もの高額でチケットを購入させられる事例もあった。

UFCは消費者から500件近くの苦情・被害事例を収集している。仏では投機目的のチケット転売が禁止されており、UFCは「消費者だけではなくイベント主催者、ファン、サポーターも同サイトの犠牲者だ。チケットの売買を仲介しているだけ、との理由は通用しない」と主張している。

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