【米国】垂れ下がったひもで乳児が窒息死 222万台リコール

赤ちゃんをあやすための電動揺らし器具「ベビースイング」で生後10カ月の乳児の死亡事故が発生したとして8月15日、米消費者製品安全委員会(CPSC)と4momsがリコールを発表した。対象は2製品、計222万台におよぶ。製品から垂れ下がったストラップ(ひも)がハイハイする赤ちゃんの首にからまり、窒息する危険性がある。CPSCは「ハイハイを始めた子どものいる家庭は直ちに使用を中止し、メーカーに連絡してほしい」と呼びかけている。

死亡事故が発生した「4moms MamaRoo ベビースイング」

死亡事故が発生した「4moms MamaRoo ベビースイング」。垂れ下がるストラップが確認できる(CPSCホームページより)

事故が起きたのは「4moms MamaRoo ベビースイング」。製品の不使用時、赤ちゃんを固定するためのストラップがシートから垂れ下がる場合があり、ハイハイする赤ちゃんの首などにからまるおそれがある。これまでに2件の事故が起きていて、生後10カ月の赤ちゃんが窒息死したほか、別の生後10カ月の赤ちゃんが首に打撲を負った。

4momsは「ベビースイング」200万台と、事故報告はないものの同様のストラップが付属した「RockaRoo ベビーロッカー」22万台をリコールし、垂れ下がりを防ぐための留め具を無償配布する。2製品は2010年1月から今年8月まで、ベビー用品店バイバイ・ベイビーとスーパー大手ターゲットの各店舗、アマゾンなどのネット通販サイトで160ドルから250ドルで販売された。

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