【米国】高齢者は来店不要、薬局大手が処方薬の無料配送
- 2020/3/27
- 海外
高齢者の非営利団体AARP(本部・ワシントンDC)は3月24日、CVS、ライトエイド(Rite Aid)、ウォルグリーン(WalGreens)などドラッグストア大手が新型コロナウイルス対策の一環として、処方薬の無料配送を開始したと発表した。高齢者の感染リスクを減らす狙い。米政府はガイドラインを更新し、高齢者と基礎疾患患者に自宅待機を要請していた。
AARPによると、一部の処方薬は規制により配送できない場合があるため、薬剤師に確認することが重要だという。また、取り組みを実施していない薬局については、家族や友人に取りに行ってもらい、本人確認が必要な場合は可能な限りドライブスルーを備えた店舗に行くよう勧めた。
一部の保険会社では、医薬品の処方期間を30日から90日へと延長し、患者の負担を減らす取り組みも行われているという。AARPは消費者に「無料配送サービスを行っている薬局が他にあれば知らせてほしい」と呼びかけている。
■AARPが公表したドラッグストアチェーンの取り組み
- CVSファーマシー:高リスク患者を対象に5月1日まで翌日配送・翌々日配送を無料化
- ライトエイド:要望があれば配送を無料に
- ウォルグリーン:配送可能な処方薬すべての配送料を無料に。ドライブスルーでは処方薬に加え生活必需品の購入が可能
- アルバートソンズ(Albertsons):セーフウェイ(Safeway)とアルバートソンズのチェーン店舗で翌日・翌々日配送を無料化。緊急配送(当日中の1~2時間配送)は除く
- キニードラッグ(Kinney Drugs):利用者が体調不良の場合、処方薬、市販薬、生活用品、食料品を無料配送