カシミヤ偽装見破ります 日本提案の高精度鑑別、ISO規格に

カシミヤなど高級獣毛繊維の偽装を見破る日本提案の試験方法がこのほど、ISO規格として発行された。これまでの目視による検査とは異なり、動物の遺伝子に基づいて鑑別する手法。簡便で高精度な上、混用率の算定も可能だという。

カシミヤを巡っては、過去に「100%」「70%」表示のある繊維製品にカシミヤがほとんど使われていないという偽装事件が発生するなどしていた。経済産業省は、試験方法が普及することによって消費者の安心や市場の信頼性向上につながると期待している。

経産省によると、動物によって毛に含まれるたんぱく質が異なることを利用した試験方法だという。繊維の加工状況による影響を受けずに鑑別でき、ほかの試験方法よりも簡便で高精度。鑑別できる獣毛繊維はカシミヤのほかヒツジ、ヤク、キャメル、アルパカ、アンゴラウサギの6種類で、混用率の算定もできる。

これまで獣毛繊維の鑑別は顕微鏡による目視が主流だった。しかし、カシミヤとヤクのように見分けがつきにくいものがあったり、繊維に特殊加工が施されると判別が極めて難しくなったりして、これを悪用した偽装事件が相次ぐなどしていた。

今回の試験方法はNITE(製品評価技術基盤機構)の主導で開発され、日本の提案により国際標準化機構(ISO)において承認された。同規格の採用に向けて世界も動き出しており、欧州連合、ドイツ、フランス、イギリスが手続きを進めているという。経産省は今後も採用国が増えると見込んでいる。

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