商品不良の申し出、4年連続減少 異物混入が最多 日本生協連

日本生活協同組合連合会は品質保証の取り組みをまとめた「品質保証レポート2020」を発行し、コープ商品の2019年度「お申し出」(商品不具合・不良の申し出)状況を報告した。

レポートによると、19年度のお申し出件数は1万4013件となり、直近5年間では2015年度の2万2056件をピークに4年連続で減少した。内容別では「異物混入」が4620件と最も多く、以下、「包装容器」2202件、「状態不良」1424件、「異味異臭」1293件、「腐敗カビ」832件などの順。商品別の内訳では「加工食品」19%、「冷凍食品・畜産」18%、「日配・牛乳」18%、「菓子飲料・酒」16%、「家庭用品」14%などが上位を占めた。

日本生協連では、すべての事例を確認し、危害性や拡散性を判断。19年度は5914件について商品検査を実施したほか、2482件について至急の調査を行った。ティッシュペーパーの異臭(カビ臭)に関する申し出事例では、取引先の物流倉庫3カ所で臭気確認を行い、原因を究明。におい移りの対策をほどこしたという。

コープ商品は4月現在、5545品が販売され、製造委託先は671社1399工場に及ぶ。今年は誕生60周年にあたり、品質保証レポートでも「CO・OP商品と品質保証の60年」を特別企画し、それぞれの歩みを紹介している。

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