個人輸入に注意 海外の健康食品67品中49品から医薬品成分

厚生労働省が実施した2018年度買い上げ調査によると、海外で流通する健康食品67製品のうち強壮効果をうたう49製品から医薬品成分が検出された。最大用量の2倍を超す医薬品成分含有製品も見つかり、重大な健康被害が発生するおそれがあった。

厚労省は販売サイトに削除を要請するとともに、個人輸入などで入手した購入者に使用の中止を呼びかけている。日本国内では医薬品成分を含む健康食品は無承認無許可医薬品に該当し、薬機法で販売や広告が禁止されている。

買い上げ調査は2011年度から開始したもので、今回で8回目。海外の販売サイトで日本向けに販売されている健康食品や医薬品を購入し、含有成分を調べた。

今回の調査では、健康食品67製品を購入。このうち強壮効果をうたった55製品中49製品からシルデナフィルなどの医薬品成分を検出した。ダイエット効果をうたう12製品からは、いずれも医薬品成分の検出はなかった。

違反製品の中には、医薬品成分を高含有する製品や安全性が確認されていない成分を含む製品などが複数見つかり、厚労省はホームページ上で違反49製品の製品名、検出成分、販売サイト名を公表。購入者に対し「直ちに使用を中止し、健康被害が疑われる場合には、速やかに医療機関を受診してほしい」と呼びかけている。

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