【欧州】ニンニク、鼻洗浄…、コロナ巡るデマ 消費者団体が警告

ポルトガルの消費者団体DECOは1月25日、新型コロナウイルスを取り巻くデマが多数出回っているとして、消費者に正しい情報の入手を警告した。「恐怖はデマの出現を助長する。政府が推奨する対策を講じて身を守ってほしい」と呼びかけている。

同団体は、コロナウイルス対策をうたったサプリメントやグッズは科学的根拠がないと指摘。トイレなどに設置されるハンドドライヤーもコロナ対策にはならないとし、石鹸と水で頻繁に手を洗い、社会的距離を保ち、呼吸エチケット対策(マスク着用)を講じてほしいと呼びかけた。

紫外線ランプはコロナウイルス除去に役立たない上、皮膚の炎症を引き起こすと警告。ニンニクは抗菌作用がある健康的な食品だが、ごま油と同様、食べてもコロナ予防にはならず、「広まった神話に過ぎない」と指摘。生理食塩水で鼻洗浄することも有効性を結論付ける証拠はないとした。酢での手洗いや水・酢・レモンでのうがいも科学的根拠がなく、寒さや雪がコロナやその他病原微生物を除去するという話も信じてはいけないと警告した。

そのほか、熱いお風呂に入る、高アルカリ性食品を食べる、などの対策も有効性が証明されていないと強調。蚊が新型コロナを感染させるとの情報も、現在のところ証明されていないとした。

DECOは「インターネットやSNS上には正しい答えがない。単に誤った安心感を与えてくれるだけだ」とし、デマや神話に振り回されないよう呼びかけている。

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