【米国】EV所有者の2割がガソリン車に逆戻り 「充電が面倒」

電気自動車(EV)を所有する人のおよそ5人に1人(約2割)がガソリン車に逆戻りしていることが、カリフォルニア大学デービス校の研究者らの調査でわかった。自宅で簡単に充電できないことがその理由。同州はニューサム知事が昨年9月、2035年までのガソリン車販売禁止を宣言するなど、EVへの切り替えに積極的な地域。研究者は「できるだけ多くの世帯に家庭用充電器を設置して、充電に関する利便性を高める必要がある」と指摘している。

調査は同州のEV購入者を対象に行われ、4160世帯が回答した。その結果、ほとんどの人はEVを再び買うと答えたが、約2割が「ガソリン車に戻った」「次はガソリン車を買う」と回答した。EVを手放した人の特徴として、「収入が高くなく、小さな家に住み、一戸建てではなく、自動車を多数持っておらず、男性ではない」傾向がみられたと報告している。

報道などによると米国の一般的な家庭用コンセントは120ボルトで、これでEVを充電すると数日を要してしまう。収入のある一戸建ての世帯はレベル2(240ボルト)の充電器を車庫などに簡単に設置できるが、集合住宅の場合はコスト面や場所の問題で駐車場への設置が進まないことも多い。こうした状況がEVを手放す要因になっているという。

公共の充電設備を充実させる方法も考えられるが、今回の調査では「公共充電施設へのアクセスがEVを維持するか放棄するかの決定に大きな役割を果たしているとは考えにくい」と指摘。手ごろで、身近で、便利な家庭用充電設備がEVの保有に最も影響を与えていると報告している。

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