【米国】冷凍チキンカツで食中毒 電子レンジ調理で加熱不足に

米疾病対策センター(CDC)によると、パン粉をまぶした冷凍チキンカツ商品で6州の17人がサルモネラ食中毒を発症したことがわかった。8人が入院したが、死者はなく、いずれも軽症だった模様。様々なブランドの商品で食中毒が起きており、加熱不足が原因とみられる。ラベルに記載された調理方法に従わず、電子レンジやエアフライヤーを使っていた人もいたという。

食中毒の発生源とみられるのはパン粉の付いた冷凍チキンカツ。聞き取り調査した12人のうち10人がこれを食べており、ブランドは複数に渡っていた。生の鶏肉が使われているため、商品には「生」や「未調理」などの表示が記載されていたが、7人は加熱不足や電子レンジ・エアフライヤーでの調理を報告したという。

CDCは袋詰めしたパン粉付き冷凍チキンカツには独自の食品安全上の問題があると指摘する。調理中にパン粉が茶色く変色したり焦げたりするため、中まで火が通ったと勘違いするケースがあるという。食中毒の報告は現在、6州だが「実際はもっと多く発生している可能性がある」と推測している。

CDCは製品のラベルをよく読み、オーブンで内部温度が華氏165度(およそ摂氏74度)になるまで加熱するよう呼びかけている。鶏肉の中央と最も厚い部分に食品温度計を挿入して、温度を確認することも重要だとした。

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