【米国】子どもに使わないで! 自家製日焼け止めは効果なし🔓

化学成分を心配するあまり、保護者が日焼け止めを手作りして子どもに使用する動きが広がっている問題で、米消費者情報誌コンシューマー・リポートは「効果が期待できず、子どもを皮膚がんの危険にさらす」と警鐘を鳴らした。

米国では日焼け止めの手作りレシピがインターネット上に多数投稿されていて、「天然成分のみを配合した」と主張するものまで登場している。研究者らの調査によると、レシピに登場する成分はココナッツオイルが66%と最も多く、エッセンシャルオイル(特にラベンダーとラズベリー)48%、シアバターが38%、亜鉛が35%など。レシピの三分の一がSPF(紫外線B波に対する効果値)を記載し、12%が耐水性をうたうなどしていた。

研究者が効果を調べたところ、市販製品とは程遠く、皮膚科医が推奨する最低限の「SPF30」にも届かないものだった。皮膚科の専門医は「市販の日焼け止めには厳しい性能評価項目が設定されている。科学的根拠のないレシピを基に日焼け止めを自家製造することは危険であり、それを子どもに試すのはやめてほしい」と呼びかけた。

日焼け止めへの不安がこれほど高まったのは今年初めのこと。有効成分のオキシベンゾンやアボベンゾンなどが…(以下続く)

この記事の続きは以下の会員制データベースサービスで購読できます
ジー・サーチ データベースサービス
日経テレコン

関連記事

消費者運動年鑑2023

ニッポン消費者新聞最新号発行しました

新着記事

  1. クロロックス社違反事例
    オーストラリア競争・消費者委員会(ACCC)は4月14日、ゴミ袋製品の一部に「海洋プラスチック50%c
  2. 国土交通省
    国土交通省とナスバ(自動車事故対策機構)は3月25日、2024年度チャイルドシートアセスメントによるc
  3. NCL
    非営利団体のグリーン・アメリカや児童労働連盟(Child Labor Coalition)などは4月c
  4. 経済産業省
    経済産業省は、2024年のキャッシュレス決済比率が42.8%になり、「2025年までに4割程度」とすc
  5. 東京都庁
    東京都は3月25日、2024年度健康食品試買調査結果をまとめ、124製品のうち98製品(79%)に不c

記事カテゴリー

トレンドニュース

  1. 全葬連石井時明会長

    2020-1-22

    登録制度導入も視野に 葬祭業めぐり3省庁が情報交換

    全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連)の石井時明会長は1月21日、同連合会と全日本葬祭業政治連盟の合同c
  2. 全日本葬祭業協同組合連合会

    2020-1-9

    国際葬儀連盟、横浜で6月に世界大会 18年ぶりの日本開催

    今年6月、横浜で世界の葬儀関連事業者が集う世界大会が開催される。主催する「FIAT-IFTA」(国際c
  3. 葬儀事前相談員資格認定試験

    2019-11-20

    葬儀の事前相談員資格認定試験を実施 全葬連

    経済産業大臣認可の「全日本葬祭業協同組合連合会」(全葬連、石井時明会長)は11月18日と19日の両日c
  4. チーズフェスタ2019

    2019-11-12

    チーズフェスタに6千人超、「チー1グランプリ」も決定

    チーズ普及協議会と日本輸入チーズ普及協会は11月10日と11日の両日、東京渋谷区・恵比寿の「エビススc
  5. 全葬連第44回通常総会懇親会

    2019-5-22

    来年の国際葬儀連盟世界大会への準備推進 全葬連

    全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連、石井時明会長)は5月21日、第44回定期総会を都内で開き、来年6c
ページ上部へ戻る