防水スプレー、マスク着用し屋外で使用を 東京都呼びかけ

雨の日に使用機会が増える防水スプレーについて、東京都は6月15日、吸入事故を防いで適切に使用してほしいと呼びかけた。噴霧粒子を吸い込むと撥水性の樹脂が肺などに付着し、呼吸困難や嘔吐、肺炎を起こすおそれがある。近年、防水スプレーの吸入事故が増加傾向にあり、都はマスクの着用や屋外での使用などの事故防止ポイントを周知している。

都によると、防水スプレーの吸入事故は2019年までの5年間に412件起きていた。2013年以降増加傾向となっていて、「自宅玄関先で防水スプレーを靴に散布しその後咳き込みが出現し、だんだんと苦しくなってきた。家族も咳き込み症状が出て、就寝中に咳き込んで起床し嘔吐」(2018年)などの事例が報告された。

都のアンケート調査結果では、事故の発生場所は「玄関」が最も多く、屋外の使用でも起きていることがわかった。都は▽「使用上・安全上の注意」を確認する▽必ずマスクをする▽屋外で、風上から風下に向かって使用する▽顔の近くで使用しない▽一度に大量に使用しない――などの事故防止対策を呼びかけている。

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