テクニカルサポート詐欺、日本人の遭遇率は世界最低 MS調査

マイクロソフト(MS)は7月26日、テクニカルサポート詐欺のグローバル調査結果を発表した。調査した16カ国のうち日本の消費者の詐欺遭遇率は29%と最も低く、世界平均の59%を30ポイントも下回っていることがわかった。ただ、日本国内において若年層は金銭的被害を受けた割合が高く、「注意が必要」としている。

インターネット上でサポートを装った詐欺が世界的に横行する中、MSは2016年以降、3回目となるグローバル調査を実施した。今回は16カ国を対象とし、過去12カ月間における詐欺の経験やその内容などを聞いた。

その結果、日本で詐欺行為を経験した消費者の割合は前回調査(18年)から7ポイント低下の29%だった。調査国の中で最も低く、世界平均の59%(18年は64%)を30ポイントも下回っていた。

また、サポート詐欺に騙された後も「詐欺師とやり取りしてしまう可能性が高い」と回答した人もわずか5%で、調査国の中で最も低くかった。

MSには毎月、各国のテクニカルサポート詐欺被害者から約6500件もの報告が寄せられているが、前年平均の月間1万3千件からは減少しているという。

調査した16カ国はアルファベット順に豪州、ブラジル、カナダ、コロンビア、フィンランド、フランス、ドイツ、インド、日本、メキシコ、オランダ、シンガポール、スペイン、スイス、英国、米国。

サポート詐欺の遭遇率が最も高かったのはブラジルの70%。一方、日本に次いで遭遇率が低かったのはドイツの47%だった。

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