米コカ・コーラ、4分の1を詰め替え容器に 非営利団体が称賛

米コカ・コーラカンパニーは2月11日、飲料を詰め替えて使う「リユーザブル容器」の採用比率を高め、2030年までに世界で販売する全飲料の25%以上にする新たな計画を発表した。これを受け、非営利団体のU.S.PIRGは「世界最大の飲料メーカーとして業界をリードする取り組みだ」と称賛する声明を発表した。

コカ・コーラリユーザブル容器

米コカ・コーラ社の詰め替えて使うPETボトル。ラベルには「リターナブル」との表記がされている(プレスリリースより)

同社の発表によると、リユーザブル容器は詰め替え可能・デポジット可能なガラス製、プラスチック製の容器のこと。収集、洗浄、詰め替えなどを経て、再利用することでプラスチックごみの排出削減につなげる。すでに欧州やラテンアメリカで採用が進み、2020年には全体の約16%を占めるまでに拡大。ドイツやラテンアメリカの一部の国では採用比率が通常の容器を上回っているという。目標達成に向け、一部の小売りやファストフードと提携し、試験プログラムを進めているが、取り組みの進んでいない市場では環境整備に多額の投資が必要だとしている。

同社の計画について、U.S.PIRGは「プラスチックごみを排出してきた世界最大の飲料メーカーが正しい方向に一歩踏み出した。使い捨てるのではなく容器を再利用するという飲料デポジットシステムをぜひ構築してほしい」とエールを送り、ほかのメーカーも追随するよう呼びかけた。

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