豪当局、銀行預金金利の調査開始 消費者にとって大事な収入源

物価上昇に伴い国の政策金利の引き上げが続く中、オーストラリア競争・消費者委員会(ACCC)は2月15日、銀行の預金金利を対象とした調査を開始すると発表した。同国の普通預金残高は1兆3000億豪ドル(約120兆円)以上にのぼるが、政策金利と比べて預金金利の引き上げ幅が小さいという。ジーナ・キャス=ゴッドリーブ委員長は「消費者にとって預金口座からの利息は重要な収入源であり、銀行が設定する預金金利について調査する必要がある」とコメントしている。

中央銀行であるオーストラリア準備銀行は昨年5月から政策金利を引き上げており、現在は3.35%(以前は0.1%)となっている。一方、預金商品の金利の上昇は依然として低く抑えられており、ACCCは「一貫性に欠けている」と指摘。準備銀行、健全性規制局、証券投資委員会など金融規制当局と連携して調査報告書をまとめるとしている。

キャス=ゴッドリーブ委員長は「消費者が貯蓄から収益を得ることを妨げている障壁についても調査していく」としている。

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