【英国】Amazonプライム詐欺電話に注意 遠隔操作される被害

英国の消費者団体Which?は3月8日、Amazonを名乗る詐欺電話に注意を呼びかけた。リモートアクセスソフトウェアをダウンロードさせて個人情報などを抜き取る手口で、最悪の場合、銀行預金を盗まれるおそれがある。同団体は「なりすまし電話だけでなく、メールやポップアップにも気を付けてほしい」としている。

詐欺電話は覚えのない番号から発信され、「アマゾンプライム料金を値上げする」「もうすぐ期限が切れる」など切り出してくる。消費者が更新や解約を申し出ると、今度は「手続きするにはリモートアクセスソフト(多くが「AnyDesk」)をダウンロードする必要がある」などと告げるという。

詐欺師の真の狙いはこのソフトをダウンロードさせること。消費者のデバイスにアクセスし、個人情報を盗んだり、マルウェアをインストールさせたりして、隙あらば銀行預金を盗み取るという。

Which?は「アマゾンは顧客のデバイスへのリモートアクセスを求めたり、公式サイト以外で支払いを求めたりすることはない」と指摘。リモートアクセス詐欺から身を守るポイントとして▽覚えのない電話・メール・ポップアップは無視する▽詐欺電話を警察に通報する▽万が一、詐欺師がデバイスにリモートアクセスしてきた場合、電源とWi-Fiを切り、再び電源を入れ直して、最新のダウンロードフォルダからソフトを削除する▽すぐに銀行に電話して預金を守る――などをあげている。

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