カスハラは個人で抱えず組織で対応を ACAPが公開講座開催🔒

企業の消費者担当者などで構成する公益社団法人消費者関連専門家会議(ACAP、村井正素理事長)は10月26日、都内で公開による特別例会を開催、「カスタマーハラスメント」の実態とその対応策について話し合った。ACAPは昨年8月に「現場責任者のための悪質クレーム対応実務ハンドブック」を編集発行し、悪質カスタマーハラスメントに対して従業員を一人で悩ませるのではなく組織として対応する体制整備を提起した。当日の例会には弁護士の有賀隆之さんが講演し、実例をあげて弁護士の立場からの具体的対応策を紹介した。例会への会場参加は80人、ウェブ参加は390人、カスタマーハラスメント問題は高い注目を集めていることが示された。

ACAPカスハラ公開講座

オンラインを含め470人が参加した特別例会。社会的にも対応が問われているカスタマーハラスメントへの関心は高い(10月26日、明治安田生命丸の内本社にて)

このACAP特別例会は公開で開催された。リアルとウェブでのハイブリッド形式だが、合計の参加者数が470人を超え、悪質なカスタマーハラスメント(カスハラ、悪質クレームによる被害)に関する対策が企業の消費者対応部門で重大な課題として位置付けられていることが示された。

当日はカスハラ対策に取り組んできた弁護士の有賀隆之さん(虎門中央法律事務所)が「弁護士から見た悪質クレーム対策」と題し、これまでの実務経験に沿って現状と課題を説明した。

開催に先立ちACAP理理長・村井正素さんが、「持続可能な社会構築には企業で働く従事者が心身ともに健康であることが前提。お客様を尊重すると同時に……(以下続く)

(本紙「ニッポン消費者新聞」11月1日号より一部転載)

この記事の続きは以下の会員制データベースサービスで購読できます
📌ジー・サーチ データベースサービス
📌日経テレコン
📌ファクティバ

関連記事

消費者運動年鑑2023

ニッポン消費者新聞最新号発行しました

新着記事

  1. 全日本トラック協会Gマーク制度
    国土交通省は12月17日、全日本トラック協会の「Gマーク(安全性優良事業所)」認定により、2024年c
  2. 国民生活センター
    ◎迅速解決3カ月めざす 制度の活用も呼びかけ 早期に消費者紛争を解決する国民生活センターの「ADRc
  3. キユーピーマヨネーズ100周年
    キユーピーは12月2日、2025年に「キユーピー マヨネーズ」が発売100周年を迎えるにあたり、記念c
  4. 太陽光パネル
    米シカゴ市のブランドン・ジョンソン市長は1月3日、市所有のすべての建物とその運営を100%再生エネルc
  5. 主婦連衣料部学習会
    主婦連合会衣料部は12月4日、主婦会館プラザエフで学習会「実は、革ってサステナブル」を開き、原材料かc

記事カテゴリー

トレンドニュース

  1. 全葬連石井時明会長

    2020-1-22

    登録制度導入も視野に 葬祭業めぐり3省庁が情報交換

    全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連)の石井時明会長は1月21日、同連合会と全日本葬祭業政治連盟の合同c
  2. 全日本葬祭業協同組合連合会

    2020-1-9

    国際葬儀連盟、横浜で6月に世界大会 18年ぶりの日本開催

    今年6月、横浜で世界の葬儀関連事業者が集う世界大会が開催される。主催する「FIAT-IFTA」(国際c
  3. 葬儀事前相談員資格認定試験

    2019-11-20

    葬儀の事前相談員資格認定試験を実施 全葬連

    経済産業大臣認可の「全日本葬祭業協同組合連合会」(全葬連、石井時明会長)は11月18日と19日の両日c
  4. チーズフェスタ2019

    2019-11-12

    チーズフェスタに6千人超、「チー1グランプリ」も決定

    チーズ普及協議会と日本輸入チーズ普及協会は11月10日と11日の両日、東京渋谷区・恵比寿の「エビススc
  5. 全葬連第44回通常総会懇親会

    2019-5-22

    来年の国際葬儀連盟世界大会への準備推進 全葬連

    全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連、石井時明会長)は5月21日、第44回定期総会を都内で開き、来年6c
ページ上部へ戻る