【米国】壁面ベッドの欠陥報告せず 1人死亡 24億円罰金

米国消費者製品安全委員会(CPSC)は11月18日、複数の事故が発生していることを把握していながら直ちに報告しなかったとして、カナダのベスター社が1602万ドル(約25億円)以上の民事制裁金の支払いに応じると発表した。

CPSCによると、同社は2014年9月から2022年にかけて、壁掛けタイプの「ベスターウォールベッド」が壁から外れたという報告を多数受けたが、連邦法に違反して即時報告を怠っていた。報告した時点での被害者は死者1名、負傷者15名にのぼり、同社とCPSCが共同で2022年4月、約12万9000台を対象としたリコールに着手した。亡くなったのは79歳の女性で、ベッドの落下により脊椎を負傷し、入院後数カ月して死亡したという。

問題のベッドはウォルマート、コストコ、アマゾンのオンライン通販サイトで2014年6月から 2022年3月にかけて、1650ドルから2200ドルで販売された。同社に財政的な余力がなく、1600万ドル超の罰金のうち400万ドルを除いた全額の支払いが一時停止されるという。

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