【米国】テックは子どもを守る行動を TikTokのタグ問題で
- 2025/6/4
- 海外
欧州規制当局からの数カ月にわたる圧力を受け、中国系動画投稿アプリTikTok(ティックトック)がハッシュタグ「「#SkinnyTok」を全世界で削除した問題で、米国の非営利団体パブリック・シチズンは6月2日、同社を含むテック大手に対し、子どもたちを守るための基本的な安全対策を講じるよう求めた。
また、政界に対し、子どもたちを狙ったデータ悪用を阻止するための厳格な法制度を要求した。同団体は「テック大手は今後も、公衆衛生よりも利益を優先し続け、子どもたちはその代償を払い続けることになるだろう」と指摘している。
ハッシュタグ「#SkinnyTok」には極端なダイエット動画や拒食症を推奨するコメントが多数投稿されており、欧州などで、子どもの摂食障害などを助長するとの批判が高まっていた。
パブリック・シチズンは「TikTokは規制当局の取り締まりが厳しくなって初めて、ひっそりと削除した。その間、子どもたちを危険にさらすコンテンツで巨額の利益を上げており、こうした事態を我々は何度も目撃してきた」とし、中毒性のあるデザイン、アルゴリズムによる搾取、子どものデータの悪用を取り締まる規制法を要求した。