【米国】電気自動車への関心度16%に、2019年以降で最低

消費者の電気自動車(EV)への関心度が2019年以降で最低となったことが、全米自動車協会(AAA)の最新調査でわかった。車両価格やバッテリー修理代の高さがネックとなっている模様。協会担当者は「自動車業界は長期的な電動化と多様なモデルの投入に注力しているが、消費者の根底にあるためらいは依然として根強い」と分析している。

調査結果によると、自動車の買い替えに際し、EVを購入する可能性が「非常に高い」「高い」と回答した人はわずか16%で、2019年以降、最低となった。一方、購入する可能性が「低い」「非常に低い」との回答は2022年の51%から63%に上昇し、この4年間(2022-2025年)で最高となった。

EV購入を阻む主な理由は「バッテリー修理費の高さ」(62%)と「購入価格の高さ」(59%)。そのほか「長距離走行には不向き」(57%)、「便利な公共充電ステーションの不足」(56%)、「運転中のバッテリー切れへの不安」(55%)などもあがった。

AAA「Your Driving Cost」の昨年の分析によると、電気料金の全国平均が1キロワット時当たり15.9セントだったことを踏まえると、EVはどの車種よりも燃料費が安く、メンテナンスコストも全車種中もっとも低かったという。

自動車メーカー各社はEVモデルに注力しており、直近4年間で75種類以上のモデルが市場に投入されているという。

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