【米国】キャンベルズ、人工着色料廃止へ 天然由来に切り替え

加工食品大手キャンベルズ(旧キャンベル・スープ)は2026年度下期までに、自社の食品と飲料から人工着色料を廃止することを決めた。段階的に天然由来の着色料へと切り替える。トランプ政権が注力する「アメリカを再び健康に」運動に賛同するとともに、わかりやすい原材料を求める消費者の需要の高まりに対応したものとされる。

報道などによると、FD&C(FDA承認)着色料を使った商品は在庫がなくなり次第、店頭から消え、天然由来着色料を使った商品が並ぶようになるという。同社の発表によると、一部製品はすでに対応済みで、人気の「ゴールドフィッシュ・クラッカー」は15年以上前から天然由来着色料を使用している。このクラッカーの特徴的な赤色は、ビート濃縮果汁と赤ピーマンの抽出物だという。同社は天然由来着色料への切り替えについて、「消費者の嗜好と幅広い規制環境の両方に対応したもの」としている。

食品大手を中心に人工着色料を廃止する動きは加速しており、6月にはクラフト・ハインツが、7月には60社以上のアイスクリーム・乳製品メーカーが天然由来着色料への切り替えを発表している。

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