【米国】「天然ガスはクリーン」表示は消費者法違反 3団体が提訴

天然ガスの主成分メタンが環境に良いと宣伝するのは消費者保護法に違反するとして、非営利団体U.S.PIRGなど3団体は8月4日、ワシントンガスを相手取り、コロンビア特別区上級裁判所に提訴したと発表した。3団体によると、同法に基づく米国初のグリーンウォッシュ訴訟だという。U.S.PIRGは「消費者は使用する製品やサービスについて、環境や健康への影響に関する事実を知る権利がある。これはエネルギーにも適用される」と主張している。

3団体によると、ワシントンガスはメタンについて「クリーンで持続可能」と宣伝。契約者への請求書に色とりどりの花の絵をデザインして環境にやさしいことを強調したほか、ホームページには、電力と比べて「温室効果ガス排出量を37%削減できる」「環境にとって賢い選択」などと説明していた。

3団体の担当弁護士は「化石燃料の環境影響を過小評価し、グリーンウォッシュすることは米国の消費者保護法に違反する。契約者と一般市民は真実を知る権利がある」と主張している。

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