ワイヤレス全盛も「有線ヘッドホン健在」 高音質で省電力

スマートフォンメーカー各社が音楽視聴用にワイヤレスヘッドホンを推奨する中、米消費者情報誌コンシューマーリポートは6月16日、有線ヘッドホンを改めて見直すよう呼びかけた。利便性では劣るものの「高音質で省電力だ」と評価している。

同誌エレクトロニクステスト担当ディレクターのMaria Rerecich氏は、毎年40製品以上のヘッドホンを対象に、音質、快適性、ノイズキャンセレーションなどを測定する詳細な商品テストを実施していることを報告。テスト結果をもとに「入力ジャックを必要としないワイヤレスヘッドホンは利便性の面で非常に優れているが、究極の音質を求めるならクラシカルな有線式が勝る」とコメントし、最高の有線ヘッドホン5銘柄を紹介した。

その5銘柄とは▽GRADO Prestige(グラド・プレステージ)SR325e▽Scosche SportFlex 3▽1MORE E1001(トリプルドライバー)▽Bose QuietComfort 25▽GRADO Prestige(グラド・プレステージ)SR80e。

300ドル近くする製品やかさばるもの、スマホによって一部の機能が利用できないものが含まれているが、いずれも高音質。特に最初に取り上げたGRADO Prestige(グラド・プレステージ)SR325eは「同誌によるテストで最高の音響品質を備えた最上級ヘッドホンの一つだ」と評価した。

Rerecich氏は「入力ジャックのわずらわしさに縛られても構わないのなら」とした上で、音質面で有線式を推奨。そのほかの利点として▽端末のBluetoothをオフに設定できるため、スマホのバッテリーが長持ちする▽低価格帯の製品はワイヤレス式よりも価格が安い――こともあげた。

関連記事

消費者運動年鑑2023

ニッポン消費者新聞最新号発行しました

新着記事

  1. 豪州消費者団体Choice
    住宅ローンや家賃に関する苦情が増加しているのは銀行が苦境に立たされている人を十分支援していないからだc
  2. 鶏肉
    日本政策金融公庫が実施した畜産物の購入に関する消費者動向調査によると、食肉と牛乳について、およそ6割c
  3. コンシューマーリポート
    4月22日のアースデイを前に、米国の消費者団体コンシューマー・リポートは気候変動が消費者の財布に与えc
  4. 警察庁
    警察庁がまとめた生活経済事犯の検挙状況によると、2023年に全国の警察が摘発した特定商取引等事犯は前c
  5. 電話相談
    埼玉弁護士会と埼玉司法書士会は4月20日(土)と21日(日)に電話相談「敷金(賃貸住宅)トラブル11c

記事カテゴリー

トレンドニュース

  1. 全葬連石井時明会長

    2020-1-22

    登録制度導入も視野に 葬祭業めぐり3省庁が情報交換

    全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連)の石井時明会長は1月21日、同連合会と全日本葬祭業政治連盟の合同c
  2. 全日本葬祭業協同組合連合会

    2020-1-9

    国際葬儀連盟、横浜で6月に世界大会 18年ぶりの日本開催

    今年6月、横浜で世界の葬儀関連事業者が集う世界大会が開催される。主催する「FIAT-IFTA」(国際c
  3. 葬儀事前相談員資格認定試験

    2019-11-20

    葬儀の事前相談員資格認定試験を実施 全葬連

    経済産業大臣認可の「全日本葬祭業協同組合連合会」(全葬連、石井時明会長)は11月18日と19日の両日c
  4. チーズフェスタ2019

    2019-11-12

    チーズフェスタに6千人超、「チー1グランプリ」も決定

    チーズ普及協議会と日本輸入チーズ普及協会は11月10日と11日の両日、東京渋谷区・恵比寿の「エビススc
  5. 全葬連第44回通常総会懇親会

    2019-5-22

    来年の国際葬儀連盟世界大会への準備推進 全葬連

    全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連、石井時明会長)は5月21日、第44回定期総会を都内で開き、来年6c
ページ上部へ戻る