「消費者トラブルなんでも110番」 全相協開催へ

公益社団法人全国消費生活相談員協会(全相協)は、10月各週の土曜・日曜の8日間にわたり、「消費者トラブルなんでも110番」を開催する。千葉県、東京都、神奈川県、山梨県の南関東地域を対象としたもので、各土日の午前10時から午後4時まで相談を受け付ける。寄せられた苦情相談は個別対応のほかに、今後の被害防止へ向けた提言提起に活用するという。「110番」当日の電話番号は03-5614-0316。

全相協によると、「消費者トラブルなんでも110番」は消費者庁の「消費者被害実態調査」の一環として開催する。収集された苦情事例を踏まえ被害防止策などの政策提言を報告書として盛り込み、今後の法制度改善に役立てていくとしている。

「110番」では寄せられる個別案件について解決への相談対応を図るとともに、弁護士、司法書士、消費生活相談員などの専門家で構成される検討会議で改善策を検討し、その結果を報告書に盛り込む。消費者被害の拡大防止と回復へ向けた方策が提起される予定だ。

今回の「110番」は消費者団体訴訟制度の充実強化へ向けた検討素材としても活用される。どのような消費者被害が発生しているか、被害回復に必要な施策は何か、などを事例を通して検討する。「110番」はそのための情報収集の一環として開催される。

ただ、対象地域に定めが設けられていて、千葉県・東京都・神奈川県・山梨県からの相談受付が中心。開催日時は、10月5日・6日、12日・13日、19日・20日、26日・26日の各土日、合計8日間。電話がつながりにくい場合には、全相協が通常実施している「週末電話相談」へ(03-5614-0189まで)。

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