【豪州】ヨーグルトにゼラチン添加 表示せず罰金

オーストラリア競争・消費者委員会(ACCC)は5月15日、ヨーグルト製品にゼラチン成分を使用しながらラベルに表示していなかったとして、クイーンズヨーグルトカンパニーPty Ltdが1万2600ドル(約88万円)の罰金を支払ったと発表した。食品関連の虚偽表示の取り締まりはACCCにとって今年の優先事項であり、今後もオーストラリア消費者法や州の法令の順守を求めていくとしている。

ACCCによると同社は昨年7月2日以降、自社ヨーグルト製品にゼラチン成分(CFT-1含む)を使用しながらラベルに表示していなかった。ゼラチンは動物由来コラーゲンを原料としたたんぱく質が主成分。食感を良くする目的などで使われているが、ACCCは「ヨーグルト市場はゼラチンを使わないことで差別化を図っている背景があり、公平な競争を阻害することが懸念される」と指摘。また、宗教上や倫理上の理由でゼラチンを避けたい消費者がいることを指摘し、表示の欠落を問題視していた。

同社は5月末までに表示を改善するとしている。ACCCはオーストラリア消費者法違反が疑われる事案について侵害通知を行うことができ、今回の罰金は侵害通知に基づいたものだとしている。

関連記事

消費者運動年鑑2023

ニッポン消費者新聞最新号発行しました

新着記事

  1. 米食品大手ゼネラル・ミルズが人工着色料を含んだ人気シリアル製品を「健康的」と表示して販売していることc
  2. 厚生労働省
    ◎アニサキス最多も2年連続で減少、ノロが増加中 厚生労働省によると、2024年の食中毒発生件数は前c
  3. 山田昭典国民生活センター理事長
    消費者月間特別インタビュー ◎発信チャネルをさらに多様化、SNSも駆使 消費者を取り巻く環境が大c
  4. コンシューマーリポート
    米国では日焼け止めと虫除けが一体となったコンボ商品が販売されているが、消費者団体コンシューマー・リポc
  5. 北海道消費者協会食パンテスト
    除草剤「ラウンドアップ」等の商標名でホームセンターなどでも販売されている農薬、グリホサート。農産物やc

記事カテゴリー

トレンドニュース

  1. 全葬連石井時明会長

    2020-1-22

    登録制度導入も視野に 葬祭業めぐり3省庁が情報交換

    全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連)の石井時明会長は1月21日、同連合会と全日本葬祭業政治連盟の合同c
  2. 全日本葬祭業協同組合連合会

    2020-1-9

    国際葬儀連盟、横浜で6月に世界大会 18年ぶりの日本開催

    今年6月、横浜で世界の葬儀関連事業者が集う世界大会が開催される。主催する「FIAT-IFTA」(国際c
  3. 葬儀事前相談員資格認定試験

    2019-11-20

    葬儀の事前相談員資格認定試験を実施 全葬連

    経済産業大臣認可の「全日本葬祭業協同組合連合会」(全葬連、石井時明会長)は11月18日と19日の両日c
  4. チーズフェスタ2019

    2019-11-12

    チーズフェスタに6千人超、「チー1グランプリ」も決定

    チーズ普及協議会と日本輸入チーズ普及協会は11月10日と11日の両日、東京渋谷区・恵比寿の「エビススc
  5. 全葬連第44回通常総会懇親会

    2019-5-22

    来年の国際葬儀連盟世界大会への準備推進 全葬連

    全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連、石井時明会長)は5月21日、第44回定期総会を都内で開き、来年6c
ページ上部へ戻る