【欧州】任天堂がポリシー緩和 発売7日前までは取り消し可能に

フランスの消費者団体「フランス消費者同盟」(UFC)は9月4日、任天堂オンライン公式ストア「ニンテンドーEショップ」の予約購入ポリシーが変更され、一定の範囲内で予約の取り消しが可能になったと発表した。これまではいったん予約購入するとキャンセルができなかったため、欧州諸国の消費者団体が改善を求めていた。

ゲームダウンロード販売サイトのOriginやSteamは、一定の条件があるものの購入後でも返品が可能。一方、任天堂は予約購入した時点でキャンセルを受け付けず、ノルウェー消費者評議会などが「ゲームの発売日前にキャンセルできないのはデジタルコンテンツ契約を巡る消費者権利に関する欧州指令に違反する」などと問題視していた。

UFCによると、予約ポリシーの変更により、発売日の7日前までの予約購入についてはキャンセルが可能になった。ニンテンドーEショップでは、事前予約した場合、発売日の7日前になると自動的に決済手続きが行われ、ダウンロードが始まる仕組み。ダウンロードしたゲームは、発売日当日から遊べるようになる。

今回の任天堂の措置について、UFCは「以前と比べて改善されたが、いまだに消費者にペナルティを科し続けており、消費者の権利についての欧州法の精神を尊重していない」と指摘。「任天堂にとって、契約の履行はゲームがダウンロードされた時点であり、プレイヤーがゲームを起動した瞬間ではないようだ」と非難している。

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