フッ素塗布のリスク、リモート集会で指摘へ 日本フッ素研究会

医療関係者、教師、研究者、消費者・市民団体などで構成する「日本フッ素研究会」は11月23日に全国集会を今年はリモート形式で開くことを決めた。新型コロナウイルス感染防止が目的。全国集会は11月23日(月)に開催される。

年1回開催されてきた日本フッ素研究会の全国集会は40回目。今年はコロナ禍での開催となり、リアル集会とするかどうか検討が積み重ねられてきた。結局は「可能な限り実開催へ向けた準備を進めてきたものの、ここにきて感染拡大への危惧からスピーカーの方が参加できないなどの事情により、急きょZoom開催に変更することにした」としている。

今年のテーマはコロナ感染問題とフッ素洗口、各地のフッ素洗口に関する告発問題、米国での「水道水フッ素化裁判」の動向など。これらテーマに基づき研究者から報告が予定されている。共催はフッ素問題全国連絡会とコンシューマネット・ジャパン。

日本フッ素研究会はこれまで、健康被害への可能性が高いとしてフッ素の集団洗口塗布やフッ素添加歯磨き剤に対する問題点を指摘してきた。共催団体の1つ、コンシューマネット・ジャパンも各地の学校での集団洗口について危険性を指摘、反対運動を展開してきた。

2018年1月には多くの医師、歯科医師、研究者などが連名で有害作用の恐れがあるとして「フッ素の洗口、塗布に反対する声明」を発表。子どもに塗布させたくないとする保護者からの相談にも対応してきた。市販されている歯磨き剤の9割にフッ素が添加されている実態も調査し、「過剰な摂取を早急に止めるべきだ」との意見を表明している。

今回の集会では公衆衛生の専門家や歯科医師からの報告のほかに海外でのフッ素反対運動なども紹介される。

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