【米国】子どもプール事故、今夏は特に要注意 コロナで経験不足

米国消費者製品安全委員会(CPSC)は6月8日、プールとスパでの子どもの溺死事故が毎年400件前後起きているとして、保護者に注意を呼びかけた。特に今夏はコロナ禍という特殊な状況にあり、「ソーシャルディスタンスなどの影響で過去1年間、子どもたちは水泳や水遊びを経験する機会が限定されていた」と指摘。今まで以上に溺れやすい状況にあり、事故のリスクが高まっていると警告した。

CPSCによると、プールとスパでの15歳未満の子どもの溺死事故は2016年から2018年にかけて年平均397件起きていた。4件に3件(75%)が5歳未満で、83%が住宅用プールで起きていた。

一方、直近の速報値によると、致死例を除いた負傷者数は2019年の6300人から昨年は5800人へと減少し、溺死事故も減少していた。CPSCは「水泳などの活動が制限されたことが背景にある」と分析し、今夏はその反動に警戒が必要だと指摘した。水辺では子どもを放置せず、常に大人が監視し、プールやスパに加えて、浴槽、バケツ、池、噴水などにも注意が必要だとしている。

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