大掃除には警報器・家具・コンセントの安全点検を 東京消防庁

普段動かさない家具や家電を移動させ、部屋の隅々まで清掃する大掃除は室内の安全点検をおこなう絶好の機会だとして、東京消防庁が火災警報器の点検や家具の転倒防止対策を呼びかけている。近年は新型コロナウイルスの影響で自宅で過ごす時間が増えており、自分自身だけでなく家族や大切な人を守るためにも室内の火災・地震対策が今まで以上に重要になっているという。

火災警報器にホコリや汚れが付くと火災を感知しにくくなるため、乾いた布で拭きとり、正常に作動するかどうか定期的に点検することが重要だ。設置から10年経っている場合は部品の劣化や電池切れが発生する可能性があり、本体を交換する必要があるという。

また、コンセントや電源プラグはホコリや湿気が溜まるとトラッキング現象が発生し、火災につながるおそれがある。長期間さしたままのプラグは清掃し、異常がないかを確認すること。電源コードが家具の下敷きになっていないか、コードがねじれていないかなどもチェックしてほしいとしている。

地震への備えも大事だ。10月7日に千葉県北西部でM5.9の地震が発生した際には都内でも火災やけが人が発生した。家具の大きさにあわせて適した転倒対策器具を設置し、もしもの時に退避路がふさがれないよう、レイアウトにも気を配ること。ベッドや布団の上に倒れてこないよう家具の位置や方向にも注意してほしいと呼びかけている。

対策を取ることでリスクを減らすことができるといい、火災警報器が作動したおかげで火災の被害軽減につながった奏功事例が昨年224件あったという。

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