抗原検査キット高騰 値上げは業者の特権? 豪当局は調査へ

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オーストラリアで新型コロナ感染者が急増し、小売店で売られている迅速抗原検査(RAT)キットの価格が高騰している問題で、豪消費者団体CHOICEは1月5日、「一部の業者が不当に高額で販売している」と警告を発した。感染拡大に伴うPCR検査場の混雑緩和を目的に、政府や州が家庭でのRAT検査を推奨したところ、たちまち各地域で品切れが発生。キットを入手できない消費者の間で不満が高まっているという。

CHOICEによると、キットの販売価格は数週間前に約10豪ドル(約830円)だったが、今は良心的な薬局でも20~25豪ドルに高騰。SNSには値上げに関する報告が相次ぎ、シドニー郊外のガソリンスタンドは30豪ドル、あるレストランはウーバーイーツアプリを通じて50豪ドルもの値段で販売していた。

こうした値上げは妥当なのか。モナシュ大学法学部のマーク・デビッドソン教授は「消費者を保護する目的で、小売業者の値上げを阻止する方法はほとんどない」と説明。「需要が高い製品の価格が上がるのは、ある意味当然だ」とし、価格統制については「誰が、どの水準で、どのような根拠に基づいて価格を決めるのか。単純に決定できるものではない」と否定的な見解を示した。

一方、CHOICEの政策アドバイザー、ディーン・プライス氏は「(一部の小売業者が)通常価格よりも350%高く販売することに正当性はなく、単なる欲だ」と指摘。「感染拡大の状況下において、消費者の検査を妨げる貪欲な商行為を止めさせるべきだ」と訴えた。

こうした事態に対し、規制当局の豪競争・消費者委員会(ACCC)は4日、キットの値上げを監視する調査チームを発足したと発表。ロッド・シムズ委員長は「我々はキット価格に関する国民の重大な懸念を認識しており、小売業者を注意深く監視し、値上げが仕入れ価格の上昇によるものなのかを調べている」と語った。

CHOICEのディーン・プライス氏は「長期化するパンデミックの中で、残念ながら、我々はこうした値上げを何度も見てきた」と述べ、非常事態に際し、必要不可欠な製品については値上げを阻止する法制度が必要だと訴えている。

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