【米国】ベビーフードの重金属、含有量開示を要求 ターゲットに

米国の消費者団体コンシューマー・リポートは3月3日、スーパー大手ターゲットのブライアン・コーネルCEOに書簡を送り、カリフォルニア州健康安全法に基づき、同社プライベートブランド「グッド&ギャザー」ベビーフード製品の重金属含有量を開示するよう要求した。同法ではベビーフードメーカーに対し、ヒ素、カドミウム、鉛、水銀の検査結果を自社ウェブサイトに掲載することを義務付けている。

コンシューマー・リポートによると、現在、ターゲットのウェブサイトから開示情報が確認できない状況という。また、同社ベビーフード製品の一部にはQRコードを付いているが、読み取ると「検査結果は近日中に利用可能になる」と表示され、検査情報にアクセスするには製品のロット番号の入力が必要な仕組みとなっていたという。

こうした手順について、同団体は「ロット番号の入力を求めることは買い物中の消費者にとって使いにくいだけでなく、情報開示に関する法的要件と矛盾する可能性がある」と指摘。さらに、「この手順は消費者にとって面倒であり、多くのブランドを比較できないばかりか、オンラインを利用する消費者には情報が提供されない仕組みとなっている」と問題視した。

コンシューマー・リポートはウェブサイト上での適正な情報開示▽ロット番号を求める仕組みの削除――を要求。3月13日までに回答するよう求めた。同団体は「消費者が買い物に行く前に検査結果にアクセスできるよう情報公開すべきだ」としている。

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