【英国】自動授乳枕に窒息死リスク 当局「直ちに使用中止を」

枕に哺乳瓶を固定して、赤ちゃんが自分でミルクを飲めるようにした「自動授乳枕」について、英製品安全基準局(OPSS)は11月30日、死亡事故につながる可能性があるとして、直ちに使用を中止するよう警告した。販売事業者には市場から撤去するよう指示した。安全基準に適合しておらず、窒息や誤嚥性肺炎のリスクがあると指摘している。

自動授乳枕

使用中止と市場からの撤去が呼びかけられた「自動授乳枕」。窒息と誤嚥性肺炎のリスクがある(英製品安全基準局発表資料より)

消費者団体Which?によると、同製品は一種のハンズフリー製品で、授乳の際に親の手が解放されることを売りにした「哺乳瓶ホルダー枕」。赤ちゃんの口から哺乳瓶がこぼれないよう伸縮性のあるポーチが付いているという。大々的に販売されているわけではないが、一部の小売店とオンラインで売られており、ある通販サイトでは「Baby Self Feeding Pillow」という名称で、17ポンド(約2800円)で出品されていた。

哺乳瓶からミルクが大量に流れ出ると赤ちゃんが窒息する恐れがあり、OPSSは「赤ちゃんは液体の流れを制御する能力がない。哺乳瓶がクッションに固定されているため、赤ちゃんは授乳口を口から外せない恐れがある」と指摘している。購入者に対し、「直ちに使用を止めて廃棄すること」と安全警告を発している。

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