【米国】子どもをステマから守れ 当局がイベントで議論へ

SNSや動画投稿サイトでキッズインフルエンサーが人気を集める中、米連邦取引委員会(FTC)は10月に、ステルスマーケティング(ステマ)から子どもを保護するための方策を議論するオンラインイベントを開催する。子どもを狙ったステマの実態、子どもへの有害性、広告と認識できる開示方法などを専門家が考える。イベントに先駆けて、質問や論文などを広く募集している。

イベントのテーマは「デジタルメディアにおけるステルスマーケティングから子供を保護する」。法律、子どもの発育、消費者保護、情報技術の専門家が集結し、発達段階にある子どもの年齢に応じた広告コンテンツの認識状況、ステマの具体的な手法、ステマの子どもへの有害性、ステマから子どもを保護する方策などを議論する。さらに、子どもが広告と認識できる開示方法やそのタイミング、文言、配置場所、頻度についても意見交換する。

10月19日のオンライン開催を前に、一般からの意見や質問、具体的事例、専門家からの研究論文などを7月18日まで募集し、議論を深める考え。FTCは急成長する「キッズインフルエンサー」マーケットプレイスの宣伝手法を注視しており、「有料プロモーションなのか純粋なインフルエンサー動画なのか境界線があいまいで、操作的なステマが増え続けている」と指摘している。

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