【英国】バーベキューは炭よりもガスがお勧め 5つの理由示す

英国の消費者団体Which?は6月1日、バーベキューグリルを買い替える際、炭よりもガスタイプを選ぶことを推奨した。点火から清掃までの手間や環境面において、5つの利点があるとしている。

1つ目の推奨ポイントは点火。ガスタイプはボタン1つで点火でき、10分以内に調理温度に達する。炭火焼は点火に手間取る上、炭を最適に並べるための知識が必要。さらに調理を開始するまでに20分程度かかる。

2つめのポイントは汎用性。ガスタイプは汎用性が高く、スペースが足りない場合はサイドバーナーなどの追加機能がある。

3つめは温度制御。ガスタイプはダイヤルによる火加減の調節が可能で、ステーキは強火で短時間、鶏肉は中火で長時間といった具合に食材に応じて調理ができる。

4つ目はお手入れ。ガスタイプは炭に比べて手入れが簡単で、灰を捨てる手間も生じない。使用後、比較的早く温度が下がるため、炭に比べて早く手入れできる。

最後に環境影響。ガスタイプは炭よりもはるかに調理効率がよく、煙が少ないため、環境負荷が抑制され、PM2.5などの有害粒子の放出が少ない。ただし、Which?は「環境に良いバーベキューはこの世になく、ガスも二酸化炭素排出要因の一つだ」と釘を刺している。

多くの利点があるガスグリルだが、炭にはどうしても勝てない点が1つあるという。炭のスモーク効果は、食材を炭火焼ならではの本格的な味わいに仕上げ、「最高のガスグリルでさえも、この味を再現するのは難しい」としている。

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