乳幼児の事故対策調査 ブドウは4等分、半数が「知らなかった」

消費者庁は7月20日、乳幼児の事故に関する消費生活意識調査結果を公表した。転落や誤飲、窒息、溺水などの事故対策の認知度について尋ねたところ、乳幼児を自転車に乗降させる際の正しい手順や球形の食品の与え方などの項目で半数以上の人が認知していないことがわかった。

調査結果によると、半数以上の人が認知していなかった事故対策は以下の3項目。

転落事故対策となる「乳幼児2人を自転車の前後の席に乗せるときは、後ろの席から乗せる、前の席から降ろす、の順番を守る」との項目は、56.3%が「知らなかった」と答え、認知率が最も低かった。

次いで誤飲・窒息事故対策となる「ブドウなどの球形の食品は4等分にする(4歳頃まで)」は54.5%、窒息事故対策となる「硬めの敷布団を使う(1歳頃まで)」は53.3%が認知していなかった。

そのほか認知率が低い事故対策として、「窓が大きく開かないよう補助錠を付ける」(47.9%)、「乳幼児が浴室に入らないよう外鍵やベビーゲートを設置する」(47.0%)などが続いた。

また、事故対策として認知していながら実践している割合が低かった項目として、「窓が大きく開かないように補助錠を付ける」(実践率54.8%)、「海や川で遊ぶときはライフジャケットを着用させる」(同56.2%)、「乳幼児が浴室に入らないよう外鍵やベビーゲートを設置する」(同63.0%)などが上位にあがった。消費者庁は「事故対策用の物品を別途用意する必要があるものに集中している」と分析している。

調査は6月30日~7月2日、全国15歳以上の男女5000人を対象に実施した。

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