【香港】観光客に価格偽り高額請求 漢方薬局4社を公表し非難

香港消費者委員会は9月7日、人気ショッピングエリア「駱克道(Lockhart Road)」沿いで営業する漢方薬局4社が悪徳な販売行為を繰り返しているとして、店舗名・住所・写真を公表して警告した。2021年以降、苦情が急増しており、多くが高額請求に関するものだった。消費者委は「観光客に不快な経験をさせ、小売業界や観光業界の信頼性を著しく損ねている」と厳しく非難している。

消費者委によると、2021年~今年8月までの約3年間に4社の苦情が合計96件あり、うち49件が今年のもの。全体の80件が高額請求に関する苦情で、総契約額は58万6001香港ドル(1103万4398円)、1件当たり平均11959香港ドル(22万5187円)だった。

4社は興味を示した来店客に対し、即座に漢方薬や乾燥魚介類をスライスまたは粉砕して、想定の10倍~16倍の料金を請求。驚いた客が拒否すると、すでに加工済みだと購入を迫るなどしていた。重量単位を隠すように小さく表示して買い物客を誤認させていたといい、中国本土で一般的な「斤」ではなく、それより小さな「量」や「銭」を用いて斤当たりの価格だと思わせていた。主に中国本土からの観光客が被害に遭っていたという。

4社は今年1月~8月の苦情案件(49件)について、一部もしくは全額返金し、販売方法も改めると誓約していたが、その後も苦情が寄せられため事業者名公表に踏み切った。

消費者委は2015年にも漢方薬局7社への事業者名公表を行っており、「現在もこのような不正行為が発生していることは、消費者の権利を損なうだけでなく、パンデミック後の小売業の回復に悪影響を及ぼす。今回の措置が業界に向けた断固とした警告となることを期待する」とコメント。規制当局による監視と厳格な法執行と業界の自主的行動を求めた。

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