消費者庁、液体ミルク2品の表示許可 「開封後すぐ使用を」

明治と江崎グリコが申請していた乳児用液体ミルクについて、消費者庁は3月5日、健康増進法に基づく特別用途食品の表示を許可したと発表した。江崎グリコは11日に国内初となる新商品を全国展開し、明治は13日に商品の詳細について発表するとしている。消費者庁は5日、液体ミルクの活用法や注意点について消費者に情報提供を行い、「開封後はすぐに使用し、飲み残しは与えないでほしい」と呼びかけた。

江崎グリコアイクレオ赤ちゃんミルク

国内初の乳児用液体ミルク。ストローをさし、消毒済み哺乳瓶に注いで授乳する

液体ミルクはお湯や水で調乳する必要がなく、開封してそのまま授乳が可能。栄養分は粉ミルクと同等で、未開封なら常温で長期間保存(紙パックで約6か月、缶で約1年)できる。消費者庁は母乳が足りない時や災害時、外出時の活用を推奨。一方、飲み残しは雑菌が繁殖しやすいため、開封後はすぐに使用し、飲み残しは与えないよう呼びかけた。

江崎グリコは国内初となる液体ミルク「アイクレオ赤ちゃんミルク」を5日、自社通販サイトで発売し、11日から全国で順次販売を開始する。125ミリリットル入り紙パックで希望小売価格は200円(税抜き)。明治は5日、消費者庁から特別用途食品の表示許可を受けたと発表し、13日に新商品の詳細を公表するとしている。

関連記事

消費者運動年鑑2023

ニッポン消費者新聞最新号発行しました

新着記事

  1. こどもの事故
    ゴールデンウィークを控え、宿泊先や親戚の家に置かれた製品で子どもが思わぬけがをする可能性があるとしてc
  2. 電話相談
    大阪弁護士会の消費者保護委員会は4月26日・27日の両日、紅麹サプリ健康被害110番を実施する。小林c
  3. 豪州消費者団体Choice
    住宅ローンや家賃に関する苦情が増加しているのは銀行が苦境に立たされている人を十分支援していないからだc
  4. 鶏肉
    日本政策金融公庫が実施した畜産物の購入に関する消費者動向調査によると、食肉と牛乳について、およそ6割c
  5. コンシューマーリポート
    4月22日のアースデイを前に、米国の消費者団体コンシューマー・リポートは気候変動が消費者の財布に与えc

記事カテゴリー

トレンドニュース

  1. 全葬連石井時明会長

    2020-1-22

    登録制度導入も視野に 葬祭業めぐり3省庁が情報交換

    全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連)の石井時明会長は1月21日、同連合会と全日本葬祭業政治連盟の合同c
  2. 全日本葬祭業協同組合連合会

    2020-1-9

    国際葬儀連盟、横浜で6月に世界大会 18年ぶりの日本開催

    今年6月、横浜で世界の葬儀関連事業者が集う世界大会が開催される。主催する「FIAT-IFTA」(国際c
  3. 葬儀事前相談員資格認定試験

    2019-11-20

    葬儀の事前相談員資格認定試験を実施 全葬連

    経済産業大臣認可の「全日本葬祭業協同組合連合会」(全葬連、石井時明会長)は11月18日と19日の両日c
  4. チーズフェスタ2019

    2019-11-12

    チーズフェスタに6千人超、「チー1グランプリ」も決定

    チーズ普及協議会と日本輸入チーズ普及協会は11月10日と11日の両日、東京渋谷区・恵比寿の「エビススc
  5. 全葬連第44回通常総会懇親会

    2019-5-22

    来年の国際葬儀連盟世界大会への準備推進 全葬連

    全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連、石井時明会長)は5月21日、第44回定期総会を都内で開き、来年6c
ページ上部へ戻る