放射線照射育種米「あきたこまちR」 安全性の確認求める声🔒

◎来年から実用化、表示義務なし

来年より秋田県で生産されるコメがカドミウム汚染対策米として開発された「あきたこまちR」に切り替わる。だが、同コメは放射線育種米として安全性に関する疑問が提示され、消費者団体の心配の種になっている。重イオンビームという放射線で照射した後代交配種とされるが、実用化が初めてということもあり、安全性への確認を求める意見が相次いでいる。3月27日、主婦連合会が主催した「日本のお米はどうなる?」「放射線育種米あきたこまちRの問題を考える」というテーマの集会でも、このコメは秋田県以外にも提供される可能性があり、表示義務がないので消費者には知る術がないとする批判が出た。

あきたこまちR問題学習会

「あきたこまちR」問題を考える学習会。安全性への確認を求める声が高まっている(主婦会館プラザエフにて)

集会にはこの問題を追及してきた「OKシードプロジェクト」事務局長の印鑰(いんやく)智哉さんが講師として招かれ、「あきたこまちR」の問題点を説明。印鑰さんは、遺伝子組み換え作物やゲノム編集食品についても造詣が深い。当日の集会で印鑰さんは、日本のカドミウム汚染の実態を説明。かつては4大公害病の原因物質の一つとされたが……(以下続く)

(本紙「ニッポン消費者新聞」4月1日号より一部転載)

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