国際消費者機構、マリムトゥ・ナダソン会長を再任 新体制を発表

各国消費者団体で構成する国際組織「国際消費者機構」(CI、本部・ロンドン)は4月8日、昨年末に行われた世界消費者大会後の総会を経て、マリナトゥ・ナダソン会長(マレーシア)とギリー・ウォン副会長(香港)をそれぞれ再任したと発表した。ともに2期目で、今後4年間の舵取りを担う。CIは「両リーダーはこれまでの4年間、世界中の消費者に影響を及ぼしたパンデミック、地政学的混乱、物価高騰などの逆境に対して指導力を発揮してきた」と評している。

マリナトゥ・ナダソンCI会長

2期目となるマリナトゥ・ナダソン会長(CIホームページより)

ナダソン会長はマレーシア消費者協会連盟(FOMCA)会長。国内およびアジア地域で消費者保護強化の活動を展開してきた。標準化にも詳しい。ギリー・ウォン副会長は香港消費者委員会の最高責任者で、2014年に中華圏で消費者保護に関するシンポジウムを初開催するなどの実績を持つ。

事務局長は引き続きヘレナ・ルーラン氏。理事会には世界主要地域をカバーする9団体が参画し、ナダソン会長、ウォン副会長のほかサンドラ・モレナール氏(オランダ)、ロシオ・コンチャ氏(英国)、ローズマリー・シュミライ・チカラカラ・ムポフ氏(ジンバブエ)、マルタ・テラド氏(米国)、クロソロゴ・カセレス氏(ペルー)、アニンデタ・メータ氏(インド)、アンジャ・フィリップ氏(デンマーク)の9人で運営していく。理事会は事務局長と連携し、組織の運営と意思決定を主導していく。

CIは今後4年間の活動方針として▽公正で安全なデジタルエクスペリエンスの創造▽持続可能な消費を当たり前のことに▽消費者の声が反映される新しい社会契約の実現――の3項目を中心に取り組みを進めていくとしている。

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