【米国】ウォルマート、感覚過敏に配慮 店内の音や照明落とす

米スーパー大手のウォルマートは11月10日から、感覚が過敏な買い物客への配慮として、店内の音を消し、可能な限り照明を落とす取り組みを本格的に始めた。米国およびプエルトリコのウォルマート全店舗で毎日午前8時~10時まで実施し、感覚過敏の消費者に落ち着いた買い物体験を提供する。セドリック・クラークCOOは「私たちはお客様や従業員からの意見に常に耳を傾けており、刺激の少ない環境を作り出すために何ができるかを考えた」とコメントしている。

同社は今年初め、土曜日に限定してこの取り組みを試験的に導入。早朝の数時間、音や光など刺激を抑えた店内環境を提供したところ、大きな反響が寄せられたという。ホリデーショッピング・シーズンに向けて取り組みへのニーズも強いとみて、今後は毎日実施する方針。店内ではラジオを消し、テレビ画面を静止画に切り替えて点滅する光をなくし、可能な限り照明を暗くする。同社は「一般の人には小さな変化に思えるかもしれないが、感覚過敏の人にとってはショッピング体験を一変させた」としている。

関連記事

消費者運動年鑑2023

ニッポン消費者新聞最新号発行しました

新着記事

  1. フランス消費者同盟
    動画投稿アプリ「TikTok」の複数のインフルエンサーが日焼け止めの危険性をあおり、使わないよう推奨c
  2. NCL
    米大リーグ、ワシントン・ナショナルズが観戦チケットを販売する際、手数料を開示していなかったなどとしてc
  3. 食品安全委員会
    食品安全委員会は7月23日、アレルゲンを含む食品のファクトシート(科学的知見に基づく概要書)を公表しc
  4. 東京都庁
    東京都は7月18日、2023年度インターネット広告監視事業の結果を公表した。1万6000件の広告につc
  5. コンシューマーリポート
    米消費者団体コンシューマー・リポートは7月12日、果物や野菜を洗う最も良い方法を示し、重曹や酢を用いc

記事カテゴリー

トレンドニュース

  1. 全葬連石井時明会長

    2020-1-22

    登録制度導入も視野に 葬祭業めぐり3省庁が情報交換

    全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連)の石井時明会長は1月21日、同連合会と全日本葬祭業政治連盟の合同c
  2. 全日本葬祭業協同組合連合会

    2020-1-9

    国際葬儀連盟、横浜で6月に世界大会 18年ぶりの日本開催

    今年6月、横浜で世界の葬儀関連事業者が集う世界大会が開催される。主催する「FIAT-IFTA」(国際c
  3. 葬儀事前相談員資格認定試験

    2019-11-20

    葬儀の事前相談員資格認定試験を実施 全葬連

    経済産業大臣認可の「全日本葬祭業協同組合連合会」(全葬連、石井時明会長)は11月18日と19日の両日c
  4. チーズフェスタ2019

    2019-11-12

    チーズフェスタに6千人超、「チー1グランプリ」も決定

    チーズ普及協議会と日本輸入チーズ普及協会は11月10日と11日の両日、東京渋谷区・恵比寿の「エビススc
  5. 全葬連第44回通常総会懇親会

    2019-5-22

    来年の国際葬儀連盟世界大会への準備推進 全葬連

    全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連、石井時明会長)は5月21日、第44回定期総会を都内で開き、来年6c
ページ上部へ戻る