【米国】ウォルマート、感覚過敏に配慮 店内の音や照明落とす

米スーパー大手のウォルマートは11月10日から、感覚が過敏な買い物客への配慮として、店内の音を消し、可能な限り照明を落とす取り組みを本格的に始めた。米国およびプエルトリコのウォルマート全店舗で毎日午前8時~10時まで実施し、感覚過敏の消費者に落ち着いた買い物体験を提供する。セドリック・クラークCOOは「私たちはお客様や従業員からの意見に常に耳を傾けており、刺激の少ない環境を作り出すために何ができるかを考えた」とコメントしている。

同社は今年初め、土曜日に限定してこの取り組みを試験的に導入。早朝の数時間、音や光など刺激を抑えた店内環境を提供したところ、大きな反響が寄せられたという。ホリデーショッピング・シーズンに向けて取り組みへのニーズも強いとみて、今後は毎日実施する方針。店内ではラジオを消し、テレビ画面を静止画に切り替えて点滅する光をなくし、可能な限り照明を暗くする。同社は「一般の人には小さな変化に思えるかもしれないが、感覚過敏の人にとってはショッピング体験を一変させた」としている。

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