今年も分散引越に協力を 混雑ピークは3月16日~4月7日

◎引越安心マークの活用も呼びかけ

引越の依頼が集中する3月を前に、国土交通省や全日本トラック協会が引越時期の分散を呼びかけている。近年の運送業界での人手不足を背景に、混雑時期には例年、「希望日にあう事業者が見つからない」などのトラブルが発生している。今年の「引越混雑予想カレンダー」によると、混雑ピークは3月16日(土)から4月7日(日)にかけて。国交省などは「予想カレンダーを参考に、2月以前または5月以降の引越を検討してほしい」と呼びかけている。

国交省によると、分散引越は利用者にとっても大きなメリットがあり、「3月末の土日の引越と比べて、引越代金が安くなった」、「会社の従業員の引越に係るコストを抑えることができた」、「3月の最終週から引越事故をずらすことで予約が取りやすくなった」などの声が寄せられているという。国交省は経済団体を通じて民間企業の異動時期の分散化の検討を要請するとともに、地方運輸局に引越トラブルに関する情報提供窓口を設置するなどして分散引越の推進に取り組んでいる。

また、引越事業者を選ぶ際には全日本トラック協会が運営する「引越事業者優良認定制度(引越安心マーク制度)」の活用を呼びかけている。同制度では講習会などを実施し、責任を持って利用者に対応できる引越事業者を認定。利用者保護を目的として国が定めた「標準引越運送約款」に基づく確かな引越作業の提供などに努めている。2024年1月1日現在、353事業者(1720事業所)が認定されており、全日本トラック協会のホームページにおいて都道府県別に公表されている。

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