歩きスマホ、昨年は37人が救急搬送 東京消防庁管内

歩きながら、もしくは自転車に乗りながらスマートフォンの画面を見たり操作したりする「歩きスマホ」の事故により、昨年は37人(速報値)が救急搬送されたことが東京消防庁のまとめでわかった。この5年間(2019~23年)では158人が救急搬送され、うち23人が中等症、2人が重症と診断されていた。同庁は「歩きスマホは周囲が見えなくなるため大変危険。立ち止まって安全な場所で使用してほしい」と呼びかけている。

同庁によると「スマートフォンを見ながら歩道を歩行中、縁石に気づかずに躓き転倒し、腰を受傷した」(30歳代、中等症)、「スマートフォンを見ながら駅のホーム上を歩行していたところ、踏み外して軌道敷に転落し、腰部を受傷した」(10歳代、中等症)などの事故が発生。救急搬送された158人のうち61人(38.6%)が「ころぶ」事故で、「ぶつかる」事故が56人、「落ちる」事故が39人だった。

発生場所は道路・交通施設が全体の4分の3を占め、歩道や駅(ホーム、階段、エスカレーターなど)で多発していた。同庁は「自分自身がけがをするだけでなく、周囲の人にけがを負わせることもある」と指摘している。

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