<豪州>昨年の詐欺被害総額、過去最悪の3億4000万ドルに

オーストラリア競争・消費者委員会(ACCC)は5月21日、2017年の詐欺被害総額が3億4000万ドル(約286億円)に上り、統計を始めて以降、過去最悪になったと発表した。

ACCCがまとめた「第9回ターゲティング詐欺レポート」によると、ACCCの監視窓口、サイバー犯罪オンライン・レポート・ネットワーク(ACORN)、州政府機関に寄せられた昨年の被害件数は20万件以上となり、被害総額は前年比4000万ドル増の3億4000万ドルにのぼった。

ACCC受付分の16万1528件のデータを分析したところ、被害額が最も多かったのは「投資詐欺」で6400万ドル(前年比8%増)、次いで「デート&ロマンス詐欺」で4200万ドルだった。1件当たりの平均被害額は6500ドル(同8.8%増)にのぼり、ACCCのデリア・リッカード副委員長は「ソーシャルメディアと電話の両方を駆使するなど手口が非常に巧妙化している。100万ドル以上をだましとられた事例も複数報告されている」と懸念を表明した。

ACCCは25日まで「2018年詐欺啓発週間」を展開。電話やメールで金銭を要求されても、「いったん冷静になって真実かどうかを確認する(stop and check: is this for real?)」よう呼びかけている。

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