【香港】スマートウォッチの運動データに誤差 参考程度に

歩数や運動量などを計測できるウェアラブル端末が人気を集める中、消費者団体の香港消費者委員会はスマートウォッチやフィットネストラッカーの消費カロリーデータに誤差があると指摘し、参考程度にとどめるよう使用者に呼びかけた。

同委員会はスマートウォッチ9モデル、フィットネストラッカー2モデルの計11モデルの商品テストを実施。測定データの精度を調べた。

その結果、歩数計、消費カロリー、歩行距離、心拍数などの項目で誤差が確認された。精度は製品ごとに異なり、誤差が10%以内にとどまるモデルが数点あったものの、多くのモデルが実際のデータとは逸脱。歩数計データに59%の誤差が生じたモデルや、サイクリングとランニングの消費カロリーが最大72%ずれていたモデルも見つかった。

ウェアラブル端末の運動データは原則、手首の動きや腕の振りに基づいて測定したもの。距離測定はGPS機能を駆使するが、曲がりくねったルートや追跡精度により誤差が生じるという。同委員会は「スマートウォッチは精密な測定機器ではなく、あくまでも推定値のデータを提供しているにすぎない。健康管理のために正確なデータが必要な場合は専門の医療機関に相談してほしい」と呼びかけている。

関連記事

消費者運動年鑑2023

ニッポン消費者新聞最新号発行しました

新着記事

  1. 米国の保険関連非営利組織「国家保険犯罪局」(NICB)は5月9日、盗難車に関する2023年報告書をまc
  2. 伝統的易学業界
    国民生活センターも参加、トラブル事例を解説 伝統的な易学の研究・普及に取り組んでいる占い関連団体がc
  3. 消費者庁デジタル班
    詐欺的定期商法など排除へ 事業者への注意喚起通知1600件 インターネット通信販売に関するトラブルc
  4. U.S. PIRG
    プラスチック製品に欠かせない原材料「プラスチックペレット」の環境への放出を禁止する法案が米下院で支持c
  5. 山田昭典・国民生活センター理事長
    消費者月間特別インタビュー ◎パイオネット刷新、不断に見直し ADR事業・オンライン研修事業も推進c

記事カテゴリー

トレンドニュース

  1. 全葬連石井時明会長

    2020-1-22

    登録制度導入も視野に 葬祭業めぐり3省庁が情報交換

    全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連)の石井時明会長は1月21日、同連合会と全日本葬祭業政治連盟の合同c
  2. 全日本葬祭業協同組合連合会

    2020-1-9

    国際葬儀連盟、横浜で6月に世界大会 18年ぶりの日本開催

    今年6月、横浜で世界の葬儀関連事業者が集う世界大会が開催される。主催する「FIAT-IFTA」(国際c
  3. 葬儀事前相談員資格認定試験

    2019-11-20

    葬儀の事前相談員資格認定試験を実施 全葬連

    経済産業大臣認可の「全日本葬祭業協同組合連合会」(全葬連、石井時明会長)は11月18日と19日の両日c
  4. チーズフェスタ2019

    2019-11-12

    チーズフェスタに6千人超、「チー1グランプリ」も決定

    チーズ普及協議会と日本輸入チーズ普及協会は11月10日と11日の両日、東京渋谷区・恵比寿の「エビススc
  5. 全葬連第44回通常総会懇親会

    2019-5-22

    来年の国際葬儀連盟世界大会への準備推進 全葬連

    全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連、石井時明会長)は5月21日、第44回定期総会を都内で開き、来年6c
ページ上部へ戻る