冷凍食品消費量、1人23キロで過去最高 10年で5キロ増

2019年の冷凍食品の国内消費量(速報ベース)は前年比2%増の約295万トンとなり、3年連続で過去最高を更新したことが日本冷凍食品協会のまとめでわかった。国民1人当たりの年間消費量は前年比2.2%増の23.4キログラムで、10年前(09年の18.5キロ)から約5キロ増えた。品目別の国内生産量でも大きな変化が見られ、2015年以降トップの座に君臨してきたコロッケをうどんが逆転。ハンバーグやラーメン類も順位を上げた。

冷凍食品協会によると、国内消費量の内訳は「国内生産量」が約159万トン(前年比0.6%増)、「冷凍野菜輸入量」が約108万トン(3.6%増)、調理冷凍食品輸入量が約26万トン(4%増)。国民1人当たりの年間消費量は4年連続増加の23.4キロとなり、これも過去最高を記録した。

国内生産では業務用、家庭用ともに微増し、家庭用は5年連続で増加した。生産量が伸びた品目はうどんが11.1%増となり、コロッケからトップの座を奪取。ハンバーグも8%増となり6位から5位に、ラーメン類も8位から6位に順位を上げた。卵製品(11.3%増)、グラタン(20.4%増)も生産量が大幅に増えた。

一方、中華まんじゅうは29%減となり14位から19位に、4.6%減となったコロッケは首位から陥落して2位に順位を下げた。3位は炒飯だった。

輸入冷凍野菜ではポテト(3.6%増)やブロッコリー(3%増)、えだまめ(1.6%増)が増加するなどした。

関連記事

消費者運動年鑑2023

ニッポン消費者新聞最新号発行しました

新着記事

  1. クロロックス社違反事例
    オーストラリア競争・消費者委員会(ACCC)は4月14日、ゴミ袋製品の一部に「海洋プラスチック50%c
  2. 国土交通省
    国土交通省とナスバ(自動車事故対策機構)は3月25日、2024年度チャイルドシートアセスメントによるc
  3. NCL
    非営利団体のグリーン・アメリカや児童労働連盟(Child Labor Coalition)などは4月c
  4. 経済産業省
    経済産業省は、2024年のキャッシュレス決済比率が42.8%になり、「2025年までに4割程度」とすc
  5. 東京都庁
    東京都は3月25日、2024年度健康食品試買調査結果をまとめ、124製品のうち98製品(79%)に不c

記事カテゴリー

トレンドニュース

  1. 全葬連石井時明会長

    2020-1-22

    登録制度導入も視野に 葬祭業めぐり3省庁が情報交換

    全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連)の石井時明会長は1月21日、同連合会と全日本葬祭業政治連盟の合同c
  2. 全日本葬祭業協同組合連合会

    2020-1-9

    国際葬儀連盟、横浜で6月に世界大会 18年ぶりの日本開催

    今年6月、横浜で世界の葬儀関連事業者が集う世界大会が開催される。主催する「FIAT-IFTA」(国際c
  3. 葬儀事前相談員資格認定試験

    2019-11-20

    葬儀の事前相談員資格認定試験を実施 全葬連

    経済産業大臣認可の「全日本葬祭業協同組合連合会」(全葬連、石井時明会長)は11月18日と19日の両日c
  4. チーズフェスタ2019

    2019-11-12

    チーズフェスタに6千人超、「チー1グランプリ」も決定

    チーズ普及協議会と日本輸入チーズ普及協会は11月10日と11日の両日、東京渋谷区・恵比寿の「エビススc
  5. 全葬連第44回通常総会懇親会

    2019-5-22

    来年の国際葬儀連盟世界大会への準備推進 全葬連

    全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連、石井時明会長)は5月21日、第44回定期総会を都内で開き、来年6c
ページ上部へ戻る