【米国】コロナ対策で家庭用洗剤を誤使用 漂白剤飲む人も

新型コロナウイルス対策としてドアノブやテーブルなどのこまめな消毒が推奨される中、米国人のおよそ4割が家庭用洗剤の誤使用をしていることが、CDC(米疾病対策センター)の調査でわかった。CDCは「コロナ予防として薄めた漂白剤でうがいをするなどの危険な行為もみられる」とし、洗剤の適正使用を呼びかけている。

5月に実施した調査では、502人のうち39%が極めて危険性の高い方法で家庭用洗剤を誤使用していることがわかった。

野菜や果物を漂白剤で洗っていた人が19%に上ったほか、家庭用洗剤や家庭用消毒製品で手や皮膚を洗浄していた人が18%、体に洗剤や消毒剤を直接スプレーしている人が10%いた。

洗剤を体内に取り込む人も少なからずいて、6%がクリーナーや消毒製品の蒸気を吸引。4%の人が希釈した漂白剤、石鹸水、消毒剤を飲用したり、うがいしたりしていた。

4月に起きた中毒事故のうち家庭用洗剤や消毒製品による事例が急増していることも判明。CDCは「洗剤の安全な使用に関する理解度に大きなギャップが生じている」と指摘。表示を確認して使用方法を守る▽手袋などの保護具をつける▽複数の洗剤を混ぜない――よう呼びかけている。

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