気の緩みも?「部屋の換気」実施率23ポイント低下 生協調査

感染症対策として有効とされる「部屋の換気」の実施率が5月と比べて11月は23ポイント低下の65%に減少したことが12月8日、日本生活協同組合連合会がまとめた新型コロナ影響調査でわかった。「旅行を控える」「食品・日用品の備蓄」などの項目も減少。高いレベルを維持したものの「手洗い」「マスクの着用」もわずかに減少し、すべての調査項目で減少傾向がみられた。日本生協連は「長引くコロナ禍による気の緩みが原因?」としている。

5月、7月、11月に実施した調査結果を比較した。質問形式が異なるため単純比較はできないものの、感染症対策として行っている項目がいずれも減少傾向となった。

5月と11月のそれぞれの実施率は、「手洗い」と「マスク着用」はともに99%→98%と若干の減少にとどまり、高いレベルを維持。「うがい」は83%→71%、「手指の消毒」は91%→86%、「身の回りの物の消毒」は57%→28%となった。

感染リスクを減らすと言われる「部屋の換気」は88%→65%と23ポイントの低下。「3密の場所を避ける」は95%→84%と高レベルで継続されていたが、「不要・不急の外出を控える」は94%→64%と30ポイントの減少。観光業支援策「Go To トラベル事業」の開始が影響したのか「1泊以上の旅行を控える」も76%→56%となった。「食料品の備蓄」「日用品の備蓄」はともに80%→31%と大きく減少。「友人・知人と会っての食事会・飲み会を控える」は88%→64%、「外食を控える」は88%→43%となった。

また、11月調査ではインフルエンザ予防接種についても尋ね、56%が「摂取した・する予定」と回答した。

感染症対策として重要な「手洗い」「マスク着用」「3密の場所を避ける」は高いレベルを維持したものの「部屋の換気」が減少するという調査結果になった。

関連記事

消費者運動年鑑2023

ニッポン消費者新聞最新号発行しました

新着記事

  1. キユーピーマヨネーズ100周年
    キユーピーは12月2日、2025年に「キユーピー マヨネーズ」が発売100周年を迎えるにあたり、記念c
  2. 太陽光パネル
    米シカゴ市のブランドン・ジョンソン市長は1月3日、市所有のすべての建物とその運営を100%再生エネルc
  3. 主婦連衣料部学習会
    主婦連合会衣料部は12月4日、主婦会館プラザエフで学習会「実は、革ってサステナブル」を開き、原材料かc
  4. 主婦連合会
    63回目を迎える消費者・消費者団体の集会「全国消費者大会」が2月15日、会場とオンラインのハイブリッc
  5. NACS会議
    ◎「ガバナンスの再確認を」との意見も 公益社団法人日本消費生活アドバイザー・コンサルタント・相談員c

記事カテゴリー

トレンドニュース

  1. 全葬連石井時明会長

    2020-1-22

    登録制度導入も視野に 葬祭業めぐり3省庁が情報交換

    全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連)の石井時明会長は1月21日、同連合会と全日本葬祭業政治連盟の合同c
  2. 全日本葬祭業協同組合連合会

    2020-1-9

    国際葬儀連盟、横浜で6月に世界大会 18年ぶりの日本開催

    今年6月、横浜で世界の葬儀関連事業者が集う世界大会が開催される。主催する「FIAT-IFTA」(国際c
  3. 葬儀事前相談員資格認定試験

    2019-11-20

    葬儀の事前相談員資格認定試験を実施 全葬連

    経済産業大臣認可の「全日本葬祭業協同組合連合会」(全葬連、石井時明会長)は11月18日と19日の両日c
  4. チーズフェスタ2019

    2019-11-12

    チーズフェスタに6千人超、「チー1グランプリ」も決定

    チーズ普及協議会と日本輸入チーズ普及協会は11月10日と11日の両日、東京渋谷区・恵比寿の「エビススc
  5. 全葬連第44回通常総会懇親会

    2019-5-22

    来年の国際葬儀連盟世界大会への準備推進 全葬連

    全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連、石井時明会長)は5月21日、第44回定期総会を都内で開き、来年6c
ページ上部へ戻る