【欧州】栄養スコア採用7カ国、普及促進で連携 企業に表示促す

欧州各国の消費者団体でつくるBEUC(欧州消費者同盟)は2月15日、食品の健康度を5段階で評価する「栄養スコア(Nutri-Score)」を採用した7カ国が普及促進に向けて連携したと発表した。7カ国は食品メーカーやスーパーにラベルの採用を呼びかけていく。

7カ国はベルギー、フランス、ドイツ、ルクセンブルク、オランダ、スペイン、スイス。12日に連携を発表し、「運営委員会」(各国最大2人ずつ)と「科学委員会」を立ち上げた。栄養スコアの表示は事業者に判断にゆだねられているため、食品メーカーに採用を促し、中小企業への支援も行う方針だ。

栄養スコアは、開発国のフランスが2017年10月に採用。スペインが18年11月に採用を決定し、ベルギーが19年4月、ドイツとスイスが同9月、オランダが同11月、ルクセンブルクが20年に採用を決めた。

7カ国で同時発表されたプレスリリースでは、栄養スコアに関する各国の最新データも公開された。20年11月に制度がスタートしたドイツでは、すでに116社が採用を決定。フランスでは昨年7月の415社から今年2月の500社へと、採用企業が約7カ月で2割増加したという。

関連記事

消費者運動年鑑2022

ニッポン消費者新聞最新号発行しました

新着記事

  1. 厚生労働省
    2022年に国内で確認された食中毒発生件数は961件で、前年比244件増加したことが3月23日、厚生c
  2. NITE上げ下げ窓事故
    寒さが緩み、窓を開ける機会が増えるこの時期にあわせ、NITE(製品評価技術基盤機構)は3月23日、窓c
  3. インターネット上で格安料金をうたい、作業後に高額料金を請求するロードサービス業者とのトラブルが複数発c
  4. 東京都健康安全研究センター
    京都府で昨年、店舗で購入した生食用牛肉(ユッケ)を食べた90歳代女性が腸管性大腸菌O157に感染してc
  5. スマートフォン
    就寝前のデジタルメディア利用は、子どもの睡眠時間の短縮や睡眠の質低下につながる――。こうした研究報告c

記事カテゴリー

トレンドニュース

  1. 全葬連石井時明会長

    2020-1-22

    登録制度導入も視野に 葬祭業めぐり3省庁が情報交換

    全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連)の石井時明会長は1月21日、同連合会と全日本葬祭業政治連盟の合同c
  2. 全日本葬祭業協同組合連合会

    2020-1-9

    国際葬儀連盟、横浜で6月に世界大会 18年ぶりの日本開催

    今年6月、横浜で世界の葬儀関連事業者が集う世界大会が開催される。主催する「FIAT-IFTA」(国際c
  3. 葬儀事前相談員資格認定試験

    2019-11-20

    葬儀の事前相談員資格認定試験を実施 全葬連

    経済産業大臣認可の「全日本葬祭業協同組合連合会」(全葬連、石井時明会長)は11月18日と19日の両日c
  4. チーズフェスタ2019

    2019-11-12

    チーズフェスタに6千人超、「チー1グランプリ」も決定

    チーズ普及協議会と日本輸入チーズ普及協会は11月10日と11日の両日、東京渋谷区・恵比寿の「エビススc
  5. 全葬連第44回通常総会懇親会

    2019-5-22

    来年の国際葬儀連盟世界大会への準備推進 全葬連

    全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連、石井時明会長)は5月21日、第44回定期総会を都内で開き、来年6c
ページ上部へ戻る