【豪州】デル、モニターで不当な二重価格表示か 当局が提訴へ

オーストラリア競争・消費者委員会(ACCC)は11月4日、米デルの豪州法人が誤解を招くモニターの価格表示をしたとして、連邦裁判所に訴訟手続きを開始したと発表した。

ACCCの主張によると、デル・オーストラリアは少なくとも2019年8月~21年12月16日にかけて不当な二重価格表示を行っていた。同社の通販サイトでパソコン本体やノートパソコンを選択した際、モニターのセット購入を促す表示が出てくるが、その中で販売実績のない通常価格を表示。それを線で打ち消したうえで大幅に割り引いた販売価格を提示していた。一部のモニターにおいては、単品での販売価格のほうが安かったという。

デル二重価格

パソコン本体を購入する際に表示されるモニターの広告の一例(ACCCプレスリリースより)

ACCCは「大手小売業者による不当な二重価格に対する執行措置は我々の優先事項だ。コロナ禍のパソコン需要が高まる中での欺瞞的な表示であり、改善を求めていきたい」とコメント。「誤認した消費者の数は不明」としながらも、罰則や消費者救済などを求めるとしている。

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