【豪州】デル、モニターで不当な二重価格表示か 当局が提訴へ

オーストラリア競争・消費者委員会(ACCC)は11月4日、米デルの豪州法人が誤解を招くモニターの価格表示をしたとして、連邦裁判所に訴訟手続きを開始したと発表した。

ACCCの主張によると、デル・オーストラリアは少なくとも2019年8月~21年12月16日にかけて不当な二重価格表示を行っていた。同社の通販サイトでパソコン本体やノートパソコンを選択した際、モニターのセット購入を促す表示が出てくるが、その中で販売実績のない通常価格を表示。それを線で打ち消したうえで大幅に割り引いた販売価格を提示していた。一部のモニターにおいては、単品での販売価格のほうが安かったという。

デル二重価格

パソコン本体を購入する際に表示されるモニターの広告の一例(ACCCプレスリリースより)

ACCCは「大手小売業者による不当な二重価格に対する執行措置は我々の優先事項だ。コロナ禍のパソコン需要が高まる中での欺瞞的な表示であり、改善を求めていきたい」とコメント。「誤認した消費者の数は不明」としながらも、罰則や消費者救済などを求めるとしている。

関連記事

消費者運動年鑑2023

ニッポン消費者新聞最新号発行しました

新着記事

  1. 全日本トラック協会Gマーク制度
    国土交通省は12月17日、全日本トラック協会の「Gマーク(安全性優良事業所)」認定により、2024年c
  2. 国民生活センター
    ◎迅速解決3カ月めざす 制度の活用も呼びかけ 早期に消費者紛争を解決する国民生活センターの「ADRc
  3. キユーピーマヨネーズ100周年
    キユーピーは12月2日、2025年に「キユーピー マヨネーズ」が発売100周年を迎えるにあたり、記念c
  4. 太陽光パネル
    米シカゴ市のブランドン・ジョンソン市長は1月3日、市所有のすべての建物とその運営を100%再生エネルc
  5. 主婦連衣料部学習会
    主婦連合会衣料部は12月4日、主婦会館プラザエフで学習会「実は、革ってサステナブル」を開き、原材料かc

記事カテゴリー

トレンドニュース

  1. 全葬連石井時明会長

    2020-1-22

    登録制度導入も視野に 葬祭業めぐり3省庁が情報交換

    全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連)の石井時明会長は1月21日、同連合会と全日本葬祭業政治連盟の合同c
  2. 全日本葬祭業協同組合連合会

    2020-1-9

    国際葬儀連盟、横浜で6月に世界大会 18年ぶりの日本開催

    今年6月、横浜で世界の葬儀関連事業者が集う世界大会が開催される。主催する「FIAT-IFTA」(国際c
  3. 葬儀事前相談員資格認定試験

    2019-11-20

    葬儀の事前相談員資格認定試験を実施 全葬連

    経済産業大臣認可の「全日本葬祭業協同組合連合会」(全葬連、石井時明会長)は11月18日と19日の両日c
  4. チーズフェスタ2019

    2019-11-12

    チーズフェスタに6千人超、「チー1グランプリ」も決定

    チーズ普及協議会と日本輸入チーズ普及協会は11月10日と11日の両日、東京渋谷区・恵比寿の「エビススc
  5. 全葬連第44回通常総会懇親会

    2019-5-22

    来年の国際葬儀連盟世界大会への準備推進 全葬連

    全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連、石井時明会長)は5月21日、第44回定期総会を都内で開き、来年6c
ページ上部へ戻る